10月初旬。
初めてと言ってもいいくらいのキノコ狩りを富士山の麓でしてきた。
もちろんそのまま最高の1泊キャンプも。
今回キノコ狩りにお誘い頂いて富士山の方でキノコ狩りをやっているというのは聞いていたがホント須走口5合目のところとは。
色んなところでキノコ狩りは行われているけどこれは分かりやすくていいね。
富士山へ来るのはもしかしたら20年ぶりくらい?
今思えばもしかしたら僕のハイクの原点はここだったのかも。
若き日に登った富士山の山小屋で一泊し、夜中に起きて頂上をヘッドランプを点けてゆっくりと登っていく。
夏なのにスノボのジャンパーを着たりして寒さから身を守り夜の中歩く。
標高3000mから見る星空の中歩き、空の端から空が段々と白んで4;30頃には陽が雲海から登ってきた。
頂上でカップ麺をすすりながらみたあの景色は忘れられない体験だった。
それはそうとここ須走口の入口に並ぶお店菊屋のばあちゃんがキノコ博士で瞬時に見分けてくれる。
お昼のおそばを食っている間に見分けてくれるのでとてもすてきなサービス。
キノコ狩りを遠ざけているのは採っても食べれるものかどうか分からないってことが大きいような気がする。
腰にビニル袋やプラスチックかごをつけた夫婦やグループの方がこちらへ向かってくるところを僕らは反対に森へ。
須走口のお店の前を通り抜け小富士遊歩道の散策路へ向かっていく。
森の中はとっても静かで美しかった。
先行して山に入っていたメンバーは既にかごの中にキノコを採っていた。
うまそう!
どこにキノコが生えているかも分からないし、ましてやどれが食べれるかも分からない。
でもそこかしこに目を配る。
小富士遊歩道はどうやら散策のメインロードらしく色んな人に既にコスられていたみたいでどこを探してもキノコは見当たらず、
途中からは富士の原生林の中を下へ下っていくことにした。
どんどん下へ。深く。
当たり前のことだが富士も山であり、森の中はしっとりとして美しかった。
キノコ狩りのイロハもよく分からないがとにかく下を見ながら目を凝らして見ていく。
あったあった。
まぁ、どれが食べれるか分からないけどとにかく見つけたものを手当り次第に確保していく。
この宝探し感が病み付きになる。
見つけると食べれるかどうかの知識もないくせに、「これは美味そうだ!」なんて穫っていくのが楽しい。
もちろんこの後の料理を想像しながら。
これはもしかしたらよく知っている釣りの感覚に似ているかも?
捕獲の楽しみというか。
お昼から始めて2〜3時間くらいかな?
そろそろいいでしょというところで集合場所の菊屋のベンチへ戻る。
ベンチへ戻ると既に菊屋のばあちゃんがみんなが採ってきたキノコを仕分けしていた。
だいたい、50%くらいは毒キノコで、中には食ったら死ぬかもというようなものもあってなかなか恐怖感ある。
無料でキノコを仕分けしてくれるようだけど、やっぱり申し訳なくてキノコ蕎麦を。
これがかなり美味い!
完全に観光地の味だろうとナメてた。
最高。
とれたとれた。
僕たちが穫ったのはクリタケ、キソウメンタケ、チャノメその他諸々。
この日穫れて一番ヤバそうだったのはドクササコ。
ドクササコ
他の多くの毒キノコとは異なる、薬理学的にも特異な中毒を起こす。主要な症状として、目の異物感や軽い吐き気、あるいは皮膚の知覚亢進などを経て、四肢の末端(指先)・鼻端・陰茎など、身体の末梢部分が発赤するとともに火傷を起こしたように腫れ上がり、その部分に赤焼した鉄片を押し当てられるような激痛が生じ、いわゆる肢端紅痛症(末端紅痛症とも、Acromelalgia)をきたす。症状が著しいケースでは、膝・肘の関節部あるいは耳たぶにまで及ぶこともあるという。また、ときには患部に水泡を生じ、重症の場合は末梢部の壊死・脱落をきたす場合がある。消化器系の症状はまったくなく、体温・脈拍などの変化もほとんど起こらない。また、血圧や血液中の白血球数なども正常なままで推移する wikipedia
ドクササコ、ヤバすぎる!!
近くのキャンプ場へ行こうかと思っていたが焚火が出来なさそうで、やっぱり東京へ戻りますかと採れたキノコ達を持って
東京のいつものキャンプできる場所へ戻ることへ。
さぁ、焚火だ!キノコだ!
みんなで今日の獲物たちを持って火を囲む。
やっぱ焚火はいいなぁ〜
まずはJOさんのキノコソテーから。
採れたキノコは肉厚でしっかりしたものからうま味の濃いものまで様々。
自分たちで採ったという事実がまた美味さを倍増する。
そのたっぷりのキノコ汁でキノコリゾットも。
これまた美味い。
僕が今回作ったのはキノコたっぷりのキノコの炊き込みごはん。
焚火メンバーは10人くらいいるから炭水化物がいつも不足気味になってしまうしね。
あとは定番の牡蠣のオイル煮。
これは僕はオイルの中にオイスターソースを入れるのが好き。
うま味がだいぶ濃くなっておすすめ。
あとは日本酒の酒の肴に明太子の薫製など。
火を囲んでの楽しい夜がふけていく。
焚火の火を眺めながらひとりまたひとりと寝床へいなくなりいつものごとく寝落ちしながらラスト一人になってしまい
僕も寝床へ。
翌朝。
今回も寝床はハンモック。
ハンモックのいいところは雨が想定されなければ軽くて設置がメチャクチャ楽というところと、
寝るのがとても気もちいいというところ。
10月初旬でも酒のチカラもあり一度も起きることなく問題なく気持ち良く眠れた。
いつか八ヶ岳など−10度を超えるようなところの厳冬期の樹林帯で快適に眠ってみたいという欲望がある。
お昼になるまでさらに食べ尽くして今回のキノコ狩りキャンプは終了。
山深いところでひっそり焚火もいいのだけど、椅子に座って焚火を囲んで過ごす時間はホントに最高。
シャレたキャンプ場やスタイルじゃなくていいから焚火を囲んで酒を飲むのが本当に大好き。
キノコも美味かったし外で遊ぶのは楽しい。