今日のルートは、
山の鼻小屋(テント泊)~至仏山~鳩待峠
シンプル。
ゆっくりして鳩待峠で帰ろうかと思っていたが、
貧乏性で、せっかくだから至仏山を登っておこうと考えてた。
今日は至仏山のみのシンプルルートなので朝も比較的ゆっくり。
ぐっすりと6:30頃まで寝袋の中でぐずぐずしていて、テントの入り口をあけると空はどんより。
昨日の快晴とは打って変わった天気だ。
雨が降らなけりゃいいかと思いながら朝のテントを片す。
7:30頃に象の鼻キャンプ場を出発した。
至仏山を含む尾瀬ヶ原全体の天候が安定しないことはよく言われているが、
それは地理的に日本海側と太平洋側とをつなぐ風の通り道になっているからなんだとか。
どおりでこの天候ね。。
至仏山と小至仏山の山容的には「のわーんとした」のっぺりしたような山にみえるが
とりつきから急登を強いられる。
30分くらい歩くと蛇紋岩という蛇柄の岩が出てくるのだが、
噂の通りこれが滑る。。
蛇紋岩は風化しやすく、もろく崩れやすい性質もある。
かなり歩きにくいことは確か。
キャンプ場から約1時間ちょっと経つと高天ヶ原と思われるところに出て、
足元は木道のあるトレイルになり、さっきまで覆われていた木々はなくなり、
森林限界をこえたことがわかる。
晴れていればきっと黄金色の尾瀬ヶ原が見ることができたと思う。
森林限界を抜けたそこは既に雪で3センチ程度埋まっていた。
沿道にはつららも。
その少し前からところどころ凍結箇所や雪らしきものはあったが、見事に冬山の様相だ。
そして、かなり強い風と共に雪が吹付ける。
レインJKとパンツを身に着けて先を進むが、若干前が見づらい。
10:00過ぎ、なんとか至仏山ピークには立てたが、状況はブリザードのよう。
風は強風に変わり、吹き付ける雪は氷に変わっていた。
JKのフードをすっぽりとかぶり、フード脇のラインロックを限界まで閉める。
ピークには5分程度とどまるのみにして、先の小至仏山へ進み軽くパスして先へ急ぐ。
状況は緊急事態というわけではなかったが、ガスと眺望が望めないのなら
すぐにでも暖かいものをのみに下山しようという気分だった。
晴れた日の木道は快適な道だが、雪のついた木道はスリッピートレイルそのものだ。
何度も尻もちをついてしまった。
小至仏山から1時間程度で鳩待峠に下りることができた。