今回のハイクの予定が、OMM後しばらくして決定したので、
やろうやろうと少しづつパーツ集めをしていた、初ザックをMYOGってみることにした。
自分の中ではZimmerbuiltが最高に使いやす過ぎて、
目指していたのはそれの自分なりの改良版。
・18-30ℓに拡張性のある1Day&デイハイク仕様にする。
※ジマーは1泊2日には既に大きすぎると感じていたため
・尻すぼみな台形型にして上部に重心を持たせる形状にする。
・背面長さを短くすることで腰回りを自由で開放的にする。
・上部吹き流し長さは十分にとり、クルクルと巻いて留められるようにする。
・ジマー最大の特徴の大きなガマグチはある程度控えめにして、仕切りのないものにする。
自分的にはいいとこ取りの欲張りザックにしてみた。
重量は実測約185g。
時間が足りなかったり、パーツが足りなくなったり、
一日で作りきったため縫製が甘くなったりと
不満部は多々あったが、それなりに方向性はできたような気はした。
このあと、耐荷重のことに頭廻らず、この時点では後に悲劇がおきることを全く知らないw
1日目。
コースはざっとこんな感じ。
日原P〜ヨコスズ尾根〜天目山〜長沢背稜〜タワ尾根ノ頭(滝谷ノ峰)~タワ尾根~日原P
長沢背稜にある山については、ほぼピークは踏むことなく、
とにかくゆるゆると巻いて歩く。
5:11分の始発に乗るため携帯アラームをセットしまっくったが、
前日までの徹夜状態が響き、痛恨の寝坊。。
本来なら買ってきた仏パンでサンドウィッチ作って山の上で焼いて食べる予定だったり、
諸々納得いく準備をしていくハズが、4:30起床では荷物を詰め込むしかできなかった。w
とにかくそこらじゅうに散乱する荷物を初MYOGザックに詰め込んで出発。
日頃の軽量化志向によって必要なものとそうでないものが瞬時に判断できて
1泊程度ならなんとかこのバックパックにも詰め込むことができた。
ビール3本を軽々と入れてくれるガマグチメッシュはやはり使い勝手がいい。
7:30に御嶽駅に到着してウブちゃん、ダンチョーと合流し、
コンビニで準備を整えていざ日原Pへ。
ウブちゃんダンチョーとは二週間前のOMM以来だ。
二人はスコアで僕はストレート。
どちらのMAPも持っているのでそれを持ってくる予定だったけど、
寝坊により、きっちりと忘れてきた。。。残念。
でも頭に残るマップであそこはどーだ、あれはキツかったなど楽しく振り返ることができた。
日原Pからはそれなりの植林道と急坂を登る。
ただここを抜けたいだけなので3人とも無言の時間が続く。
一杯水避難小屋の手前あたりで、1時間も登ればゆるやかな稜線に出てこの笑顔。
二人はキャプ4とベースレイヤー。僕はR1と上にミニマススモックを着て登った。
当然、ミニマススモックはいらなかったけど、そのうち標高も上がるので着たままハイク続行。
冬ハイクということで、3人とも短パンルックスは卒業。
足元には既に霜柱ができており、冬到来を感じずにはいられない。
3人とも歩くスピードはそれなりに早いが、
今日はこのあとは宴会するだけなのでゆっくり目のハイク。
早く着いてしまうと、酒がなくなり寂しくなるし。。
くだらないことをしゃべりながら、だらだらと尾根を歩いていくと、天目山のピークに到着。
この日はいい天気で冬枯れした空気に富士山も見ることができた。
左からウブちゃんはTrailbum Steady、ダンチョーは山と道Three、僕はMYOGバックパック。
二つとも背負わせてもらったけどどちらもいいザックだった。
特にこのコヨーテカラーのX-pacには少し惹かれるかも。
今度コヨーテカラーの生地を買って、冬用に40リットル程度のザックを作ってみよう。
今回自分で作ってみて、色々なところに気付くこともできたし。
自分のザックを作るのは楽しい。
天目山からはひたすら稜線歩きが続く。
ちらほらと雪と落ち葉の積る一帯になってきた。
ハナド岩からは手前にタワ尾根、奥に天祖山、その奥には稲村岩尾根、石尾根が見える。
ここまでほぼ人に会わずにひっそりとした山の中を歩くことができたけど
人気の反対側はきっとものすごい人なんだろうな。
正式な定義はないようだが、
天目山から芋ノ木ドッケあたりまでを「長沢背稜(都県境尾根)」と呼ぶらしい。
常に右手側にピークの尾根を見ながらの谷側巻道歩き。
3人の内、誰一人として「ピークを踏もう」とは言わないところがユルくていい。
しばらくすると12:00頃に酉谷山避難小屋が左手に見えてきて到着。
ここには水場があり、「山と高原地図」によると水枯れしているパターンもあるらしい。
中も覗いてみたが滅茶苦茶きれい。
ウブちゃんによると7人が川の字に寝れるくらいの広さとのこと。
中には学生風らしき二名とおじさま二名の計四名が滞在中。
そして、雲取山からと思われる方が続々と到着したので避難小屋宴会は即中止。
人がいなきゃここでの宴会は快適だろうな。
ここで我がMYOGザックに悲劇が。。。
ハーネスの付け根が裂けたのだ。。。
キャンプ地での快適さについて不安になり、コンビニで日本酒360ml、水1ℓ、コーラ500mlを、
既にパンパンのザックに入れ、さらにハーネスをぎゅうぎゅうと締めこんだのだ。
過積載+過緊張というところか。。
ま、そもそも、こういうことを想定して力の大きくかかるところは縫わなくてはいけないはず。
それをしなかっただけのことなのでしょうがない。
ダンチョーは足を滑らせ岩に手をついたときに悲しくもiphoneを手に持っていたため、
画面破砕。w
これも悲しい出来事。。。
あとはウブちゃんだけ。
何か起こらねーかな?と二人が心の中で思っていたのは言うまでもない。w
ワンショルダーの惨めな姿。
でも、キャンプ地に着いてからザックの底部にループを二か所つけていたことを思い出し、
ハーネスパーツとをガイラインで結ぶことで事なきを得た。
何はともあれ、過積載には気を付けようw
ウブちゃんが避難小屋上の細尾根でのキャンプを提案してくれていたが、
3人とも車座になれるところがいいねということで等高線の広がった場所まで歩くことに。
こういう時にOMMで培った読図能力が問われるね。
避難小屋から1.5時間程ここはどうだ?あそこは?などして
キャンプ候補地を探し、最初に目星を付けていた滝谷ノ峰の急登を登るが、
1/50000には表記しきれなかっただけの細尾根+笹原だったためやめにして、
真下の分岐広場に決定。
14:00頃到着し、すぐに乾杯する。
気温はこの時点でマイナス0度になっている。 昼で。。
夜はどうなるのだ??
シェルターを張ってしまうとあとは宴会モードになるだけ。
自分は丹沢の臼ヶ岳南尾根でも使ったMYOGタープ。
ダンチョーは僕らがOMMでも採用検討していたニンジャタープ。重量478g
ニンジャタープは10月の富士見高原ロゲでも張っていたのを確認したが、なかなか広くて快適そう。
ストイックハイクには重く感じそうな気もするが、
キャンプを含めた様々なシーンでバランスがいい気がする。
ウブちゃんも買うとのことで、二人の連結ホモスタイルも見てみたい。w
そのときは僕もMYOGタイベックを持っていこう。
まだお昼過ぎにも関わらず標高をあげたため気温は0度を下回る勢い。
ここでビールを1本飲み終えるとさっそく熱燗投入。
朝のバタバタでゴトクを忘れてきたので、その辺に落ちていた朽ちた枝で
「ネイチャーゴトク」を試してみた。
こりゃいいや。雰囲気あるし。
これからはゴトクはいらないかもしれないとひそかに思った。。
16:00を過ぎると夕闇がやってきて、皆ほろ酔い気分で晩御飯にする。
気温もマイナス3℃を指し、3人ともFeatherfriendsのHerioshoodedJKを着込む。
やっぱりこのJKはあったかい。
これとバフバフダウンパンツなら、寝袋着ているようなもんなので
寝袋は3シーズンすらいらないんじゃないかな?
勇気がなくて試しはしないけど。。。
それぞれが自分のご飯とちょっとだけ誰かの為につまみなどをもってきていて、
その微妙なバランスが心地良い。
僕の夕食は、事前に用意しておいたリゾット予定だったが、汁物が食べたくなり、
おやつ予定にしていたコンビニで買ったおにぎりとカップ麺にしてしまった。
やっぱり冬は鍋など体を温めてくれる暖かい汁を飲めるものがいいことを確信。
ちなみに、カップ麺はザックの容積をとるため、容器は捨てて中身だけを持っていくことにしている。
これはゴミも減り、一石二鳥。
陽も落ちて、18:00を過ぎると、気温もマイナス5℃になり、本格的に手足顔が冷たくなる。
イヤー寒いね。なんていいながら、僕らの下を見ると焚火をしている二人組がいた。
「。。。。」
「やる?」
というわけで3人で協力して速攻で枝を集め始める。
ここで活躍するのがダンチョーのNaturestove。
僕らは火パワーに感謝感激した。
なんかゴソゴソやってんなと思っていると、おもむろにダンチョーがザックから、
ペットボトルに入れた黄味がかった液体を差しだしてきた。
ハーブ養命酒とのこと。
はぁ??
数ある酒から養命酒とはどういうことだ?
と二人から非難轟轟と罵声を浴びまくるが、
ちと試してみるかと温めてみると、なんとも体がぽかぽかして気持ちいい。
侮ったぞ養命酒。冬は誰かがもってくるべきだ。w
ダンチョー、すんませんでした。。。
焚火が楽しくなり、結局宴会は12:00まで続いた。
明日は下山するだけだし。
下の二人も同じくらいまで騒いでいた。
ハイク中になかなかこんな時間まで起きていることもない。
片づけをして空を見上げるときれいな星空が広がっていた。
Day0,1(■)
Day2(■)
※ご注意
皆さまご存じとは思いますが、山でのビバーク行為はグレーゾーン領域と考えられています。
山、河川敷を含む場所での焚火行為も一般的には同列として扱われることが多く見受けられます。
決して他の方にこれらの行為を安易にお勧めしているわけではありません。
同様の行為をされる方におかれましては、ご自身で各地方の条例、ルール等の確認を行い、
行った後はサイトを可能な限り元の状態へ整え直して、(いわゆる、ステルスですね)
ご自身の経験と、見識、マナーに照らし合わせて、
自己責任において、くれぐれもで事故にお気をつけて楽しんでくださいね。