1日目。
コースはこんな感じ。
北八ヶ岳ロープウェイ〜坪庭〜北横岳〜縞枯山荘〜縞枯山〜茶臼山〜大石峠〜麦草峠〜白駒池(テン泊)
前日は長野方面で仕事だった為、この機会にちゃっかりスノーハイクを楽しんでやろうという魂胆。
夕方、打合せあがりで松本の素泊まり宿で宿泊して、
茅野出発の始発バスに揺られて9:00には北八ヶ岳ロープウェイ着。
見てよこの快晴。
そしてこの雪のなさ。。。
北八ヶ岳ロープウェイで2センチって。。
スーパーカンジキなんて全く必要なし。。
まぁ、それでもこの快晴の中を歩くことができるということで
ワクワクがとまらない!
北八ヶ岳エリアは今年2月の天狗岳と去年8月の硫黄岳・赤岳縦走以来。
今回はさらに北の方で、一度は歩いてみたかったエリア。
地図の等高線を見ると結構フラットなエリアも多く、
ゆるハイクの期待がもてる。
雪の少ない平日ということもあって、ロープウェイで出会ったのは2人だけ。
やめとこうと迷っていたビールをやはり買ってしまい、
ザックの重量を増したところで出発。
出発は9:30頃。
残念ながらこの日は雪が少な過ぎてスキー場はオープンを翌日にするということで
期待していたロープウェイは動かず。。
ま、歩けばいいのでロープウェイとほぼ平行に走るトレイルをゆっくりと歩いていく。
奥に見えてきているのがひとまず登る予定の北横岳。
北横岳は赤岳鉱泉からも見えていていつかは登ってみたい山だった。
足下の雪は2〜3センチと少ないが、
樹氷を眺めたり、サクサクと雪を踏みしめたりして歩いていて飽きない。
1時間程のんびり歩くとロープウェイの終点の坪庭に到着する。
ここは、木道とロープが設置されていて植物を保護しているエリア。
ずっと林道の中を歩いていたので視界が開けることに嬉しさを覚える。
ここで一緒にバスに乗ってきて、先行していたハイカーと出会う。
カメラ小僧の様にカメラ3台持ちなんだと。すげぇな。。
少し登ったところから坪庭を眺める。
なんでかここだけ樹木が育っていなくてぽっかり空いている。
三ッ岳方面は岩稜地帯なのでこの時期はやめておいた方が良さそう。
どうしても登りたい山でもないのに足滑らせても面白くないし。
別のルートがあるなら迷わずそっちをセレクトした方がいいよね。
11:00くらいには北横岳ヒュッテに到着。
何とも言えないイイカンジのフォント。
当然営業はしていないんだけど、ここならお茶飲んでもいいかもなー
天狗?カオの標識がかわいい◎
北横岳は標高2480mで、2300mを越えた辺りから少し雪が深くなってくる。
といっても10センチ程度だけど。笑
だんだん樹林帯も薄くなってきて、ピークが近いことをにおわせる。
11:30頃、北横岳ピークに到着。
前日は天気が良くなかったようで、標識のエビの尻尾が良く育っている。
それにしてもいやぁ、絶景。
360度全方位を見渡せる眺望。
でも、ピークだけあって、遮るものがないため、直で風を受けてしまう。
止まると結構寒い。
こちら側へは今回は行かないが、双子池方面の大山が見えている。
等高線通り、ゆるそうだ。
双子池もなかなかいいとこだと聞くし、こっち側にもいつかいってみたいな。
その場合は蓼科からあがって北八ヶ岳ロープウェイに降りていく感じかなー。
天狗岳、硫黄岳方面。にょっきりとそびえてる。
やっぱり晴れはいい。
北横岳をあとにして、三ッ岳をスルーして坪庭から雨池方面へ歩いていくと
樹林帯の途切れたところにポツンと縞枯山荘が出てくる。
営業はしていないように見えたが、あとから翌週あがった人のインスタを見てみると
やる気はなさそうだったけどコーヒーくらいは飲めたらしい。
そういう休憩を挟んだハイクも楽しそう。
12:30頃に十字分岐の雨池峠へ。
当然、茶臼山、縞枯山方面へ向けて歩いていく。
ここから先はみたところ動物以外の先行者なし。
冬山は足跡が先行者の思考を物語ってしまうのでそれを推理するのが結構面白い。
お、こいつココで間違えて戻ったな。とかね。
雲一つない快晴の中視界良好で歩けるトレイル。
コレ最高ね。
途中振り返ると、先ほど歩いてきた縞枯山。
ででんとしててイイカンジ。
大石峠を過ぎるとトレイルは再び木道に。
まだ、足下は軽アイゼンもつけていないので若干滑って歩きづらい。
でも樹々の間から漏れてくる光がなんとも幻想的で
美しい森の中を歩いていることを実感する。
途中の茶水池。
この時期、麦草峠を通るメルヘン街道は通行止めとなっているので
道路の真ん中で記念撮影。
車が一台も通らない道路というのはちょっと不思議な感じだった。
14:00過ぎ。麦草ヒュッテに着。
ここで、登山届けを北八ヶ岳ロープウェイで出してくるのを忘れたことを思い出し、
若干微妙ではあるけどここで提出。
ま、誰にもこのハイクのことを言ってないので誰からも捜索願いは出ないんだけど。。
家族のいる人は捜索願が出るけど、いない人はどうしてるんだろう?
登山届けを出す度にそれを思う。
長期の場合はさすがに友達に頼んでしまうこともあるんだけど。
登山届けを出しつつ女将さんと話をしていると、
今日はかなりのアタリ日なんだと。快晴で人はいない。
うれしくなるねぇ。
再び装備を整え直し、申し訳程度にビールを追加して出発。
あとは少し歩けば白駒池だ。
麦草ヒュッテを過ぎても白駒池方面へ行く人はおらず、
先行者は森の動物のみ。
これはイノシシか?あ、リスだ。なんて遊びをしながら先へ進む。
白駒の奥庭あたりでだんだん陽も陰ってくる。
15:30。着いた!!白駒池。
ここでやりたかったのは "On the Lake"。
岸際は若干怪しかったけど、池の真ん中はびくともしない。
だって、気温マイナス5度だもんね。
湖だけに、広大でフラットな場所は異様な感じ。
ここでイベントやフェスなんかやったらおもしろいだろうな。
雪合戦も白熱するに違いない。
青苔荘でキャンプの受付をしてテントをささっと建てる。
苔を顕微鏡で覗くのが趣味で、対応は若干無愛想なオヤジだ。
受付の際、明日の行き先を聞かれ、
「本沢温泉をまわって硫黄岳を登り返して美濃戸口に降りる」と告げると
「無理だとおもうぞー。そのかっこで?」と若干バカにされた。。
ま、確かに軽装ではあるが。。
んなことねーだろ?とおもいつつ警告は真摯に受け止める。
オヤジの追撃はさらっとかわしてもやもや複雑な気分でテントに戻った。
今回は厳冬期装備で臨んできた。
寝袋はナンガ600にSOLビビィ。マットはイナーシャとエバニューマット。
ダウンJKはフェザーフレンズヘリオスにナノパフハイブリッド、R1。
ダウンパンツはポータブルダウンパンツ。
谷川岳でも経験はあるのでフロアレステントでも問題なし。
今回は快晴ということで最近購入したVelospicaのサイクルキャップを。
雪山に着けていくようなもんではないけど、
自分の中でお気に入りなのでこいつで。
ツバの折り返しが絶妙な長さで気に入っている。
もちろん就寝用にはフーディニのビーニーはもってきたけどね。
テントの中とはいえ停滞するとすぐに寒くなるので
まずはお汁粉を。
ビール飲みながらね。
これがホントあったまって最高だよ。
冬は体をあたためてくれるラーメンが最高なのを知っているので
晩飯は角煮ラーメン。
この角煮がうまそ過ぎて湯煎してお先につまみとして食べはじめてしまった。
途中で、カット野菜も買うべきだったと思った。
冬の晩飯は充実したものにしなくては。
昼飯をちゃんと食べてなかったのもあってラーメンは胃に染み渡る美味さ。
残り汁にはおにぎり投入して雑炊にして〆。
完璧な晩飯だよ。
17:00を過ぎれば急激に寒くなり、気温はマイナス8度。
冷凍庫の中のような寒さだよ。
でも、そんな寒さでも酒飲んでいい気分だし写真撮ったりして遊んでた。