4日目。
ラストは広河原に降りるのみ。
北岳肩の小屋(ビバーク)〜小太郎尾根分岐〜白根御池小屋〜広河原山荘
ここからは23km林道ラン。
広河原〜夜叉神峠〜芦安温泉
こんな感じ。
5:00頃に起床。
3000mなんで鳥の声は聞こえないが、既に明るくなってきている。
早めに出発しようかと思っていたが意外と遅く起きてしまった。
寝袋など諸々、雪山装備にしてこなかったのでかなり寒い思いをした夜だった。
あと、予報的に今日の朝から暴風が始まる予報になっていたのであまり眠れず。。
風は思ったよりない。
イイカンジの天気だ!
昨夜、今日がラストデイと決めてはいたものの水のことが心配だった。
残りは500mlあるかどうか。
そのため、昨日試しに残りのアルコールで雪を溶かして水をつくってみた。
まぁ、当然効率は良くない。。
その時、雪を体温で溶かせば!!
なんてことを思いついたのだ。
やってみると、寒い。。あたりまえだよねw
わざわざ寝袋の中を寒くするヤツがいるかっつーの。。
ま、少しはそれで水は作れて、結局は助かりはしたけど。。
あんまり効率は良くない。
けど水は作れることが判明。助かった。
テントの裾は完全に雪で蓋をしておいた。
朝片す時にはテントの熱で雪が溶けて氷になっていた。
これがLOCUSGearのAフレームの実力w
雪で完全に固定されてるw
フレームはびくともしなかった。
甲斐駒ケ岳。
2日前までは反対側にいたんだなぁと朝から感慨深い。
6:30。(笑)
出発遅いなぁ〜。
気合いを入れて小太郎尾根分岐へ向かう。
相変わらず残雪で嫌らしいね。。
ザレ場はあるがハイマツも生えているので一番下までの落下はないかな?
それでも滑りたくない!
ここが小太郎尾根分岐。
実は、標識の方向を見るとまさかこんなとこ降りる分けねーよな?
なんて勝手に考えてしまい、ルートロストw
上のPicの岩方向に進んでしまったのだ。
しかもなぜかトレイルも続いてるし。。
だけど、行けば行ったでハイマツ帯に行く手を阻まれるという。。
ま、そこでおかしいなと思えたんだけど。。
GPSがだいぶ違うところを指してるし。。
で、気付いたらだいぶきてしまってた。。
戻るのもだいぶ大変。。
それはそれとして、GPSで降りるべき方向を見ると、やっぱりここ??
まじかぁ。。
ここは「草すべり」とかいうところで、夏でもすべりやすいとこなんだと。
これ、あんまり伝わらないかもしれないけど、かなりの角度で落ちていってる。。
こんなとこ?
夏道が完全に消えちゃってるのでどこからはいればいいのかわからない。。
最終的には左端のハイマツにつかまりながら少しづつ降りていく。。
マジで危険だわ。。
ハイマツにつかまりながら降りてようやく飛び地に移る。
この先もトレイルがないよ。。
そして、中央に見える樹まで滑落する。。
なんかもう、滑落のコツが分かってきたわw
100mくらいおりるとようやく地面が見えてきた。
それでも歩きやすい訳じゃないんだけど。。
なんだよもう。
あとは降りるだけなのに。。
下は結構緩い坂なんだけどね。
でも落ちなくて良かったっていうのが結構ホンネ。
下まで降りたところが白根御池。
小屋もあってキャンプも出来るみたいだ。
8:30前。池に隣接した白根小屋に到着。
当然やってないね。
蕎麦とコーラ。。
小屋からは樹林帯に突入。。
途中に渡渉地にミニ滝があるんだけど、そこで水が汲める。
夏は広河原から来る人は水の用意はここまでいらないなきっと。
途中、いいところで休憩。
足下がやけにジャラジャラいうなぁと思ったら軽アイゼンが割れたw
まじかw
足下は結構ハードだったんだなぁ。
広河原まで降りてくると樹種も変わってくる。
でかい樹を発見。
これが折れちゃうんだもんね。
10:30頃。
広河原小屋に到着。
ようやく着いたよ。。
いろいろと手こずったので4hはコースタイムとほぼぴったり。
吊り橋を渡って、インフォメーションセンター前で終了。
そこで今から両俣小屋までいくというおじさんと談笑。
両俣小屋ということはさっききた草すべりをあがるということ。
いろいろと僕がさっき経験したことをできるだけ情報として話しておいた。
かなり危険な気がしたから。
それに今から暴風が来るという天気のことも。
大丈夫だったかな??
そしてここからはランセクション。
最近走っていなかったし、疲れている状態でどの位走れるのか知りたかった。
こっから夜叉神峠まで13キロ。
温泉までさらに10キロ。
テーマは諦めないこと。
11:30。いってみよー。
早速このトンネルが怖い。
暗くてじめじめしてね。。
ホント嫌な感じだよ。
キロ8:30くらいでラストの夜叉神トンネル。
このトンネルが1キロくらいあるんじゃねーかな?
最後の10キロは途中でヒッチハイク成功し、念願のコーラをゲット。
あとはバスを乗り継ぎ甲府まで乗り、蕎麦食って甲府から高速バスで帰った。
終わったよ。
最終的に歩いたのはこのコース。
黒戸尾根:甲斐駒ヶ岳-仙丈ヶ岳-間ノ岳-北岳:広河原
富士山の次に高い山たちをつなぐ3泊4日残雪期北部周遊旅に。
予定より距離も日数も短くはなりはしたが、地図に大きな弧を描くこともできた。
毎朝3:30に起き、21:00に寝る。12時間歩いて美味い夕食とビール。
誰も歩いていないトレイルをザクザクとした雪の音、風の音、僕の荒い息遣い。
それだけをBGMにして山に深く入り込んでいくあの感じ。
予定変更や歩き疲れによる、止むを得ないビバークを判断することができたり、
急斜面でのトラバースを渡り切ったり、残雪による夏道の途切れたザレ場を渡る場面など、
限界を超えるようなセクションを経験できたり、デンジャラス度と比例して満足中枢がジワーッと満たされる感じ。
今回もココロヒリヒリした旅ができた。
長い山旅がやはり好きなことを再確認できた。
またすぐ行きたい。
Day1(■)
Day2(■)
Day3(■)
Day4(■)
南アルプスSsctionA(黒戸尾根〜広河原)(■)