3日目のコースはこんな感じ。
とん平テントサイト〜仏ヶ峰〜黒岩山〜北峠〜涌井〜毛無山〜希望湖〜赤池〜袴湿原〜万坂峠〜斑尾山〜斑尾高原ホテル
Khufu Tyvekの隙間と和紙のような濃淡の部分から日が昇ったのを感じ、
4:30に目が覚める。
テント泊のこの瞬間が好きだ。
この日のネイチャーポールには枝が出ていたので色々と引掛けてた。
昨夜の気温は15-20℃くらいかな?
途中で肌寒くなり薄手のダウンジャケットとISUKA Air130にくるまった。
顔面部分のみ虫が出るとうっとおしいので蚊帳を吊って一度も起きることなく爆睡していた。
朝飯のフォーと味噌汁とコーヒーを腹に入れ、だらだらと水の補給やトイレを済ませて
6:30頃最終日のトレイルへ戻っていく。
やはり、ぐっすりと寝た後は回復度が大きい。
足元は軽快。
さて、今日斑尾山まで到着できるか?
まずは仏ヶ峰までスキー場を登り返して昨日の続きのトレイルに復帰する。
1時間も歩くと桂池。
このあたりでまたもや靄がかかってきて嫌な雰囲気をかもしだしてきた。
これだけガスに包まれると眺望が良いハイクが懐かしくなる。
昨日、携帯さえ臨終しなければいろいろ計画もできたのだが。。
調べものすらできない。
携帯の重要性を再確認。
少し霧も晴れてきて美しいトレイルに気分良くなる。
8:30頃
黒岩山を越えると、この旅初めての東屋に出くわす。
Wikiさんによると
「黒岩山周辺は上杉謙信の支配領域にあって古い文献などにこれら峠が交通要路として利用された記載が見られる。
黒岩山の頂き付近には戦の合図を送る場所であるのろし台跡(東屋)がある。
標高911mには東屋(あずまや)と呼ばれる木造の休憩所があり近辺の池や妙高山・高社山・竜王山などを眺めることができる。また、新潟・長野県境にある5つの独立峰を総称した信越五岳(別称北信五岳:斑尾山、妙高山、黒姫山 (長野県)、戸隠山、飯縄山)の山々や信濃平の田園風景である飯山盆地、千曲川が眺望できる。」
その東屋がここなのかな?
ガスのせいでまったく眺望ないけどね。。。
歩き疲れてきたところでひと休憩入れることにする。
アイスコーヒーを飲んでみたり、ビスケット食べたりと休憩を満喫。
低山だからか?この旅では休憩を多く取り入れてる。
だから北アルプスの時のような気だるさもなく、淡々と進んでいく。
ちなみに、この黒岩山は
「1971年(昭和46年)にギフチョウとヒメギフチョウの混生地として国の天然記念物に指定された。正式名称を「黒岩山天然保護区域」といい、こ の区域内では全ての動植物や石ころ一つまで持ち帰ることが禁止されている。地元住民が中心になり「黒岩山保全協議会」を発足、森林整備等による健全な森の 育成、里山の保全活動が展開されている。」
なんてことが看板に書かれていて、入山禁止になってた。
そしてここからは涌井まで延々と林道歩きしなきゃならない。
ここは唯一、信越トレイルの中でつまんねーなと思った箇所かも。。
やっぱ、林道はキツイね。
7-8キロだと思うけど林道歩きの次は車道歩き。。
うぅ。。
実はここでミスってしまった。
この車道をしばらく歩き、Uターンしてトレイルに入って毛無山に入るはずが、
暑さにやられて見逃してしまったのだ。。
その後は延々と毛無山ちお平行に走る車道歩き。。
しまったなぁ。。
11:00頃、希望湖のあたりへ到着。
え?11:00?かなり早い時間にここまで来れてしまった。
ここからはラストのマップのみ持ち歩く。
万坂峠までコースはたくさんあり、どれを行こうか迷う。
ま、まずはコース通り歩いてみようかと希望湖をぐるりと回って歩いていく。
ここはブラックバスが良く釣れるのか、2馬力エンジンを持参してきたバサーをたくさん見かけた。
むくむくと釣りしたい欲がふくらんできたw
でも、よく考えたらボート小屋があるということはなにか食いものや飲み物も売ってるんじゃないか?
ボート小屋のおじさんに信越トレイルをスルーハイクしていると珍しいねと喜んでた。
スルーハイクで臨む人はそんなにも多くないらしい(おじさん調べ)
2泊3日でここまで来たよというとびっくりしてたw
そうなのか?
ものすごく種類を厳選された飲食物に迷う。。。
ビールもあったけど、そこは風呂上りまで取っておくこととして、
あるならコーラ選んじゃうでしょ。
最終日になってのボート小屋エイドは最高。
少し早めのお昼ご飯で、かなり満足。
これがあるだけで、南下ルートを選ぶ価値はあるかもw
右上の希望湖からのコースはこんな感じ。
希望湖~ボート小屋~希望湖トレイル~赤池ぶな林トレイル~袴湿原トレイル~万坂峠~斑尾山(ゴール)~斑尾高原ホテル
正規のルートである赤池の方へは行かずに袴湿原トレイルを通ることにした。
斑尾のハイライトはここなんじゃないか?ってくらい美しい湿原だった。
小道があるからか尾瀬みたいに感じる。
霧のせいもあるかもしれないけど、神秘的で素晴らしい景色だった。
森の中は相変わらずミスティーだが、トレイルは歩きやすい勾配で気持ちよく歩ける。
3日目なんて信じられないくらい。
13:00頃、湿原を抜ける。
ここはルートがいくつもあるから尾瀬よりコンパクトになってるし、
宿泊設備も近くに整ってるし人気スポットになるのもよくわかる。
袴湿原トレイルも沼ノ原湿原に入る。
沼ノ原湿原
「標高1000mに位置する斑尾高原は、豊かな森と水に恵まれ、3つある湿原のうち最大の広さと花の豊富さを誇る原生花園・沼の原湿原は、春雪解けと共に水芭蕉、リュウキンカが咲き始め群落を形成し、金黄色のじゅうたんを敷き詰めたように咲き、まばゆい程の彩りを見せる。水芭蕉、リュウキンカの季節が終わると、白いミツガシワの花が湿原を際立たせ、金黄色から清楚感のある白色に色合いを変える。その後アヤメや夏のワタスゲ、カキラン、ウメバチソウなどが咲き、
9月に入るとシラヒゲソウ、ハンゴンソウ、サラシナショウマ、リンドウなどといった花が見頃となる。また鳥の種類も多く早朝のバードウォッチングも楽しめる。」
なんにしても素敵な湿原だった。
万坂峠まで来ると、ここからは斑尾山までスキー場の林道歩き。
歩いた感想としてははじめてでなければ登る必要はないかな?
僕としては南下ルートのゴールが斑尾山山頂ということで一度くらいはと思って登ったけど
なかなかキツい。
唯一、お!と思ったのはこの時期だから咲いているのか、タンポポトレイルになっていたこと。
一部の部分にだけこのタンポポが群生していてなかなか和むのである。
万坂峠は標高900m。斑尾山は標高1382m。
その差482m。距離的にはそんなにないため傾斜がきつく感じる。
そもそもここまではそんなに登ってきてこないし。
だから余計にきついのか?
もう少しで斑尾山山頂。
信越トレイル80Kのいわゆるビクトリーロードを歩く。
長かったようで短い。
14:00。
信越トレイル踏破!
山頂についても特別な感情は感じなかったw
それよりは早く下山して風呂上がりのビールを飲みたい気持ちで一杯。
下山しよう。
斑尾高原を車道も交えて歩いていく。
途中にあったが、斑尾高原ホテルが経営していると思われるが
グラススキーとかゴーカートとかいろいろとアクティビティー施設があるみたい。
あいにくの天気で人はまばらだったけど。
ここの高原に群生するタンポポは素敵だった。
花の名前は全く知らないが。。
南下ルートの目的地となる斑尾山域は斑尾山の登りがキツイが、
麓にある沼ノ原湿原と周囲を繋ぐトレイルは、ブナ林が続く素敵な山域だった。
中でもタンポポトレイルは気持ちが良かった。
斑尾高原ホテルで風呂に入り、汚れを落とす。
シューズの中が常に濡れていて足裏はふやけてしまった。
最後は下りで足裏の皮が寄ってしまうため、足裏が痛かった。
そのダメージが少しあったくらいであとは特に体に変化はなかった。
ゴール対する特別な感慨があった訳ではなかったけど、2泊3日で信越トレイル80kを歩けた。
山と山、峠と峠を稜線で繋いでいく信越トレイルは地元の人に愛されているのは良く分かったし、
しっかり整備されていて素敵だった。
斑尾高原辺りは交通アクセスもいいし、湿原なんかは雰囲気もいいし、
すぐに適度に山の中に入れてトレッキングも楽しめる。
トレイルを通して、テントサイトの充実なんかもあるし、
特に子供連れや、テン泊慣れしてない人にもオススメ。
ロングトレイルはやはり楽しい。
次は紅葉の秋か、スノーシューを使って冬に歩いてみたい。
また来たい場所になった。
後日談として、携帯故障の対応をしている間妙な騒ぎになっていたらしく、
危うく事務局に捜索願いを出されてしまうところだった。。。
確かにFBからでも帰ってきた旨のポストなど出すべきだったかもだけど、
特にだれからも 連絡もなかったしでしなかった。
皆さんも下山報告はしましょう。w
ご心配おかけしてしまった人、悪気はないので。
ごめんなさいね〜。w
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