いきなり唐突だが、ハイキングに行くときの手順として他の方はどうしているのだろう?
僕は前提としてクルマを持たないので移動手段は公共交通機関に頼ることになる。
僕の場合は「どうしても行きたいところ」以外は天気で決めることが多いように思う。
あと、そこへ行くまでの交通手段の空き状況。
なので1ヶ月前から行く日を決めて行くという感じにはなり辛い。
天気がよければ段々と行きたい場所の範囲を狭めていく。
同時に高速バス等の交通手段の様子も見ていき、両方のタイミングが揃った時にえいっっという勢いで出発。
高速バスは1時間前までならキャンセル可能なので直前になればしつこく確認していれば突然一人分くらいの枠が出ることもある。
これを書いていて、だから毎回計画性がないのか。。と少し考え込んでしまう。。
反対に誰かと約束している訳でもないので直前で行くのをやめてしまえる気軽さも悪くないとも思っている。
まぁ、一人での行動が多いのだから別にどんな形でもいいかとも思うけど。
今回も同じような成り行きで出発3時間前に高速バスの予約が取れ、荷物も有り合わせのものを出してきて
毎度毎度のバタバタで家を出た。
少し話がずれてしまったが今回はなかなか歩くことができなかった中央アルプスへ。
Day0
3連休ということもあり、バスのチケットが取れたのが18:00頃。
出発はおなじみ新宿バスタで21:30頃。
毎度毎度のばたつき具合で結局食料等は到着地伊那ICの近くのコンビニで調達する始末。
ビールを飲みながら1:00過ぎに到着し食料を調達して明日の出発予定のトレイルヘッドになる平沢までテクテクと。
今回試してみたかったのは森林限界より上でのハンモック寝。
もちろん雨も考慮してタープも持ってきたけど。
森林限界の岩場に引っ掛けてハンモックで寝れたらさぞ気持ち良かろうなんて。
というわけで、数時間の仮眠をとる。
まず全容からすると
Day1(■) 平沢〜大樽避難小屋〜将棋頭山(西駒山荘)〜駒ヶ岳(駒ヶ岳頂上山荘)
Day2(■) 駒ヶ岳(駒ヶ岳頂上山荘)〜千畳敷〜空木岳〜駒ヶ岳高原スキー場
つまり本来は空木岳の先へいくつもりだったが縦断は出来ず、伊那ICから駒ヶ根ICまでのラウンドハイクと相なった。
縦断できなかった理由はまた後ほど。
昨日平沢に到着したのは2:30頃だったので3時間程仮眠が出来た。
この程度の睡眠しか取らなかったことを後々後悔することになる。。
5:30頃起床し、6:30には朝飯を食い終え準備を整えていざ出発。
トレイルヘッドになる平沢のあたりは見事な田園風景が広がっている。
そこからトレイルまでは延々1時間以上歩かねばならない。
これがまた初っ端からなかなか辛いものがある。
途中、ポツンとカモシカシードルというシードルの醸造所があった。
シードルの醸造所なんて初めて見たけどそう言えば長野あたりはリンゴで有名だしあってもおかしくないのか。
もし逆方向でのラウンドハイクならカフェも併設しているみたいだし迷わずここでシードルを飲むだろうな。
雰囲気のいい場所だったな。
途中、いくつかある神社にも旅の安全を祈念していざトレイルへ。
信仰心はないんだけどトレイル途中の神社にはなるべく寄るようにしている。
昔なにかの本で読んだんだけど、寺はお願いとお礼に行く場所。神社は誓いに行く場所。
というわけで、絶対に無事に帰ってくると軽く誓ってトレイルへ。
しばらくは森の中に伸びている林道を進んで行く。
まぁ、これがなかなか長いんだ。
今回は3月の美ヶ原〜八ヶ岳縦走の旅で試したトレイルバターが調子良かったのもあって、
パッケージも変わって製品化されたので製品版を試してみることに。
試したものはもっとがつんと来る幹事だったと思うけど、カカオ感が少し薄れたかも。
でも時折混じるガリっとしたコーヒーの粒の食感や、ナッツを食べている感じもありなかなか良い。
その後何度か試しているが、個人的にはもう少しピーナツバター感を押さえてカカオ感を強くしたり、
できればもう少し果実味の入った甘酸っぱいものが出たら嬉しいなと思っている。
そう思う人は僕だけか?
これで128gで低糖質かつエネルギー760Kcal。
素敵な食品であることは間違いない。
取水のできる場所があったのでここ最近夏の定番になったソーヤーミニで水の補給。
これがあるだけで水の補給への躊躇がなくなった。よく考えたら冬の雪もこれで浄水してたような気もする。
こういう安心感を持たせてくれるギアは不動のレギュラーになっていく。
今回も至る所で大活躍。
ここ最近試している群馬のPRIRETのストール。
今まで色々なものを試してきた中ではかなり優秀。
コットンとシルクの混紡生地ということだからか汗のにおいがほとんど気にならないので身につけていてストレスが無い。
そして、なかなか乾きやすい。コレもポイント高い。
一つあるとすれば、筒状にして頭から被ることができるように設計されているせいなのか、
丈が短くて首へのうまい巻き方が最後までわからなかったので個人的にはあと20〜30センチほど長いと嬉しい。
ランや銭湯にと普段も手ぬぐいの代わりにかなりの頻度で使っている。
これはエアプランツか?
たまに見るけど名前を知らない。
大きなものを見つけたら今度家で育ててみようか。
林道を進むにつれ笹薮が段々と濃くなってくる。
あとで西駒山荘の方に聞いたけど、この状態になっていることは少ないそう。
夏になる前に地元の人が刈ってくれるんだそうな。
自分はその前にきてしまったみたい。。。
この笹が中途半端に太ももの付け根より少し下くらいまであって短パン生足の僕からすると
ちくちくして困った。。
11:00過ぎ。
大樽小屋まで来たくらいからちょっとなんか調子が悪い。
小屋ら辺で標高2000mくらいなので3.5時間で1000m程度しか登れてない。。
暑さのせいか、調子が上がらない。
胸突き八丁を越えて森林限界ら辺まで来てはじめて団体とすれ違った。
どうやらどこかの山岳団体のようだった。
先をみてもまだもう少し登らされる。
天気も若干ガスが出てきたみたいだった。
13:00頃。
あまりの眠気と力の入らなさで15分程眠ることにした。
理由は分かっている。
前日ビールと寝不足。もしくは急激な糖分摂取。か、エネルギー枯渇。
たぶん寝不足と空腹だろうな。。
フラフラになりほぼ目を閉じながら歩いていて倒れこむように横になってしまった。
驚かすから人には見られないように寝たいけどだるさから無理。幸い人はこなかったみたい。
せめて写真だけはとっておこうかとw
100mile走る人の眠さもこんな感じだろうか?
起きると眠さとだるさはだいぶよくなっていたので起き上がって歩きはじめた。
途中すれ違った山岳団体の一部の人がなぜか稜線にテントを張っていた。
ん?
なにやら連れが体調を悪くしたとのこと。。
あと10分で西駒小屋だけどな。。
ま、体調のことは本人にしかわからないしね。
まぁね。。。
稜線はガスってはいるけどなかなかイイカンジだ。
ふと下をみるとあるじゃないか西駒小屋!!
やっと着いた。。
なんか食べなきゃ。
カップ麺でいいから温かいものを内蔵に入れよう。
西駒山荘は左の石室が学生11人の遭難事故のあとにできて、最近右側の新しい小屋が出来たらしい。
とてもきれいな小屋だった。
中に入るとおでんもあるではないか。
温かいものが食べたかったのでおでんとビール。
内蔵に、し、沁みる。。
疲れてたんだなぁ。ホントへろへろだった。
この小屋で1時間くらい過ごしてしまった。
その間小屋の主人と話していたのだが僕の空木岳の先の話を聞いてみると、夏だしその先は完全に藪だよ。とのこと。。
山と高原地図にも破線になっているし、注意書きもあったのでもしかしたらそうなるかもとは思っていたものの、やっぱりか。
ここまできた林道の藪のもっとすんごい藪のはず。
というわけでこりゃ無理だということで今回は日程を短縮して空木岳からラウンドで下ることにした。
小屋を15:00すぎに出ると所々コマクサが咲いている。
花には全く興味も知識も無いのだけどコマクサくらいは知っている。
ここら辺のコマクサは他とは違って濃い赤なのが特徴なんだとか。
小屋を出てしばらく歩くとまだ雪の残っているところがある。
やっぱり、意外と寒いのかも。
今日のゴールとなる駒ヶ岳頂上山荘までは約1.5時間ほど。
テン場は混むかもしれないけど焦って行く必要もない。
身体も疲れているしややゆっくり目で稜線歩きを楽しむ。
一瞬だけだけど稜線上で、すかっと晴れてくれた。
これは気持ちよかったな。
やっぱり歩くのは晴れがいいな。
稜線から降りてくると。。
おぉ〜〜〜。そして、がーーん。
駒ヶ岳頂上山荘のテン場にものすごい数のテント。。。
そりゃ16:30過ぎて到着すればこんなもんか。。
それにしても張れるのか。。
ここまで岩にハンモックをかけようと試行錯誤してきたけど、なかなか条件の揃う岩は見つからない。
テン場の岩場はどうなんだろう?
はい。タープですね。
ハンモックはやっぱり難しくて諦めた。。
そのかわりタープを張ってみたけど、こんなこところでこんなことしているヤツもいなくて相当奇異な目でみられた。
相変わらずの計画性のなさでタープを張るポールをしっかり忘れてきたので、
道中で見つけたハイマツのグネグネの枯れ木にしてみたらモノをかけれてなかなか調子が良かった。
この日は実際に測った訳じゃなかったけど夜は5-6℃になったみたいで
持っている寝袋イスカ130は眠れないほどじゃないけどちと寒かった。
OMM1.6にしとけばよかったかも。
今回も火器はアルコール。
米炊きの場合、このリングでアルコールの炎を制御するのだけど、
愛用しているエバニューの五徳がうまく引っかからない。
そんな時は反対にしてみると溝がぴったりあってフィットする。
よっぽど強い風が吹かなければ飛ばされもしないし15分も待てばちゃんとこれで米が炊ける。
最近は何故か旅の初日は米炊いてカレー。
一日の最後に米を食べると翌日の体調が全然違うからかも。
アルファ米は食べたこと無いのでわからない。
最近はモンベルから3分でできあがるという「リゾッタ」なるものがあるらしい。
一度試してみたいな。