今回歩いた白馬周辺のコースはこんな感じ。
Day1(■) 猿倉〜大雪渓〜白馬頂上山荘〜杓子岳〜鑓ヶ岳〜白馬鑓温泉
Day2(■) 白馬鑓温泉〜鑓ヶ岳〜杓子岳〜白馬山荘〜白馬岳〜三国境〜小蓮華山〜白馬大池〜白馬岳蓮華温泉
Day3(■) 白馬岳蓮華温泉〜白馬大池〜乗鞍岳〜栂池山荘〜栂池高原
寝床が斜めになっているため、テント内で寝る位置を調整する為に何度か起きるハメになったが、
十分気持ち良く眠ることができた。
今日は昨日歩いた倍くらいの距離を歩くことになるため朝は3:00過ぎに起床。
トイレに行く為に外に出るとまわりには既に出発済みの人や、ちらほらと出発の準備をしている人もいた。
とりあえずお湯を沸かして軽い朝ご飯の用意をする。
最近は朝はコーヒーと雑炊にすることにしている。
汁物メインだけどこれが内蔵も体も温まってなかなか調子がいい。
出発する前の少し憂鬱だったのは露と結露に濡れたテントを畳むこと。
これが結構憂鬱なのだ。
取りあえず拭ける分は取りあえず拭いてみると絞れるくらいの量になる。
今日は稜線に出れば晴れ予報とのことだからどこかで干そう。。。
なんだかんだで小屋を出れたのは4:30頃。
それでも自分にとっては暗い時間に出るのは早い方。
以前2年前の北アルプス南北縦走の時は確か早くて6:00とか7:00だったはずw
なにはともあれ出発。
昨日通ってきた道だし、鎖場もなんのその。
のはず。。。
昨日天気が悪く厚い雲の上から朝陽が覗く。
こんな時間に山の中を歩いているということがとても気もちいい。
朝陽に照らされその中を歩けるのがとても嬉しい。
こんな時間を経験するとまだ暗い内に歩くのも悪くない気もしてくる。
山肌もモルゲンロートに染まる。
昨日小屋で聞いた感じだと2000m以上からは晴れるらしいとのこと。
当たってる!
ある程度の高さまで来て振り返ればこの雲海。
最高な景色。
Kotoちゃんとの距離の差がつき過ぎて丘の上から「がんばれー!」って言っている図。
ライオンキングみたいw
3月の美ヶ原→八ヶ岳縦走の時にローカスギアのCP3を歩いているうちに枝にパクられてしまったので
何かポールを購入しようかと思っていたのだけど1本1万もするものを買うのもどうかと思案していると
モンベルから悪くないのが出ていた。
ザックが小さいとCP3は仕舞寸法が長過ぎてずっとストレスがあって、110センチタイプで3本折りが出来るものを探していた。
仕舞い35センチ程度で無駄なストラップなんかを取ってしまってプチカスタムすれば145g。
CP3よりも軽くなって天下のモンベルなのでコスパも最高。
低山でターpの為に1本だけ持っていくのもいいし結構気に入っている。
シューズは次回斑尾50Kに履いてみようかと思っている「NIKE Air Zoom Terra Kiger 4」(だと思う。。)
反発力も高くて、グリップも効きやすい。
クセが無くて履きやすいので最近はロードにトレイルにと履きまくっている一足。
購入したのは半サイズ大きめなのでそのあたりを再度確かめてみようかと。
今のところ濡れた岩などは気をつける必要があるけど、足のストレスは無くて問題なし。
稜線の上でKotoちゃん到着を待ちながら念願のテント干し。
稜線の上はなかなかいい風が吹いていてこのおかげである程度乾かすことができたw
6:30前には稜線へ到着。
稜線の上は歩きすれ違う人、準備する人と皆三者三様。
若干ガスが出始めているけど、空は晴れ。
いいねこういう感じ待ってた。
北アルプスのこの、ゆるく空に向かって歩いていく感じがとても空き。
30分も歩けば鑓ケ岳。
そしてこの景色よ。
遠くには元々訪れる予定だった立山方面も見えるし、昨日とは打って変わってこの晴れ間に感謝。
このまま晴れが続くことを祈りながら先へ進んでいく。
昨日も歩いたからよく分かるけど、巻き道を利用しながら歩いても意外にアップダウンがある。
北アルプスでは団体客に出会うことが多い。
ツアー客のお楽しみは団体ならではの一体感なのかもしれないなと思うことがあった。
自分のスキル以上の場所に行く場合は有効だろうなとも思うこともある。
いつかこんな風な列に並んで山に来ることがあるだろうか?
たぶんないだろうな。。。
「高山植物パトロール」という腕章に惹かれて声をかけた途中で出逢った森林管理署の若い二人。
山で会うおねーさんかわいかったw
高山植物の名前が覚えられないという話をしている時に取り出してくれたポケット図鑑。
この本は花の色からインデックスを開くことができて、内容もイイカンジに薄いとのこと。
学会ではとか細かいことはいいからざっくりしたことを確かめるのにとても重宝しているとのこと。
プロの薦める本だから信用できるな。
Amazonのカートには取りあえず放り込んでいるw
面白い出逢いがあるのも山ならでは。
荷物が重いのか、ゆっくりと歩く性分なのかKotoちゃんとは離れがちになる。
まぁ、ところどころで待ってはスタートしてという繰り返しになるのだけど
一人の時はそんな時間の余裕をもつこともないわけでこういう旅も悪くはないなと思う。
2年前もこんな景色を見たなと思って過去POSTを探してみたらあったw
少し遠目にはなるけどほぼほぼ同じアングルで写真撮ってたw
上が2017年8月で下が2015年5月。
歩く時期が3ヶ月違うだけで見える景色がだいぶ変わるのね。
歩きながら、ビールを買う為だけにこの登りも登ったなぁと妙な感慨にふけっていた。
9:00に白馬山荘到着。
途中の白馬頂上宿舎に寄らなかったのはこんな時間には食べ物が出てこないことがわかっているから。
昨日11:00からって聞いていたし。
このデカイ白馬山荘ならなんかあったかいもんでも食わしてくれるだろうとそれを目標に歩いてきたが、
無惨にも打ち砕かれる。
ついでに空いているテーブルを使ってこれでもかというくらいのテンと干し。
が、お店の人に遠慮がちに言われて下で乾かした。
空いているといってもこれから来る人がいるので少し失礼だったかも知れない。。
少し小腹が空いていると言うし、食べたいということで簡単にできるビバークレーション。
少し食べるだけで満腹感が得られるこれは非常食としてかなり重宝する。
でも歩き疲れて腹ぺこの時に3日間これだけというのは少し寂しい。
そんな時はあったかいうどんや、牛丼やカツカレーなんかがもちろん食べたいと思う側の人間。
自分にとってはビバークレーションは優れた非常食という位置づけかな。
確かにこれに変わるものは無い。
近いうちにカレー味の新味が発表されるらしい。
そちらも楽しみ。
そして使っているのは「山のうつわ」
知り合いのVIVAHDEさんのもの。
最近は色々なお店での取扱も始まっているようで色々な人の手に渡るといいなと思える商品。
僕は小と大をCook potsでにスタッキングさせているのだけど見事にフィット。
確かに今までの通り大を使わずクッカーで食べれば問題ないのはその通りなんだけど、
クッカーはなるべくお湯沸かしに、木のうつわで食事というのが今の気分。
悪くない。
こちらは僕のザックを背負ってみるの図。
自分のザックの重さとの違いに驚いていたけど、なるべく要らないものを無くしていけばこの程度の容量でも対応できる
とだんだんわかってきた。
このだんだん分かっていくという過程が大事だと思っている。
今はいきなりULな道具を購入することが簡単だし。
一つづつ使いこなして自分にフィットする方法を見つけていかないとね。
今回は着替えを極力減らしてみた。
バギーズパンツのライナーあるから替パンツ無しw
サンダルあるから替靴下無し。
メリノ着てるから替Tシャツ無し。
季節や状況もあるしこれがベストじゃないだろうけどこれでも問題は無かった。
1時間以上の大休憩を取って10:30には白馬岳の頂上へ。
誰がつけたのかタルチョが風にたなびいていていい感じだった。
誰か願った人がいたのかな?
白馬岳からは三国境、小蓮華山へ向かう。
休憩しながら感じてはいたがガスが出てきた。。。
既にまわりの景色は臨めなくなってきている。
だけどもそうなることでトレイルだけが浮き彫りになって自分が進む道が際立って見えることもわかった。
全部有りなのかもね。
雨以外w
11:00頃。
三国境に着く頃には周囲は完全にガスの中。
だんだんと先に行くのが億劫になる。
晴れていればこの辺りは最高の景色だろうに。
この旅は当初予想していた通り天候に左右される旅にいよいよなってきたなぁ。
景色も見えない中「ケルンはどうやって出来始めるか?の持論」などくだらないトークを披露しながら先に進むw
11:30過ぎ。
相変わらずの天気の中小蓮華山に到着。
団体客が濃霧の中一定の方向を見ながら黙々とおにぎりを食べる姿はなんだか異様な感じだった。
「これからは梅酒に始まり乾燥野菜等日持ちのする食材を作ろうと思う」などと適当なトークをかましながら
船越ノ頭を越えその先には濃霧の中にカラフルなテントがうっすら見える白馬大池山荘。
来たことも無いしテキトー過ぎて手前の雪渓が池かと勘違いしたw
13:00前に白馬大池山荘に到着したくらいに雨が降りはじめでラッキーだった。
危うくまたやられるとこだった。
牛丼等を期待して入ったのだけど、ここで頼んだのはなんとジャンバラヤ。
なんとか米を食って回復したかった二人はすぐさまジャンバラヤに食いついた。
僕はまだ先はあるにせよこっそりとビールを。
まさか山の中でジャンバラヤを食べることになるとはw
ごちそうさまでした。
まだ先があるので14:00前には小屋を後にしてようやく蓮華温泉へ歩みを進める。
歩きはじめはさっきとは打って変わってもうちょいで晴れるんじゃ無いかというところ。
蓮華温泉までは大池から2:00程度ではあるのだけど、既に10時間歩いてきていて足はかなり疲れている上に
この岩のヌルヌル地獄w
本当にこのパートは嫌になった。。
ここまできて素っ転んで泥だらけになりたくないという一心で慎重に足を運ばざるを得ない。。
白馬大池から歩いて1時間も経たずに天狗の庭到着。
ここからは眺望が良いと聞いていたのだけど、その兆候は全くないw
リベンジしたいとは思うけど、この場所はもう一度歩きたいとは思えない。。
歩くにつれ人の声や、ところどころ滑り止め等人工物が目につくようになり白馬蓮華温泉ロッジが近いことを感じる。
即ロッジに行きたいところではあったけどここに来た目的の露天温泉がどんなもんかさらっと予習して。
女子もいるしねw
ぐるっと回ってみた結果、こりゃ期待以上に最高そうな温泉だ。
何より我々は疲れきっている。
早いとこ温泉入ってメシ食って復活を使用じゃないか。
さっきまで疲れきっていたのに一気にテンションが上がる!
ロッジ受付は後回しにしてロッジは素通りしてキャンプ場へ向かう。
この雨でキャンプ場が濡れているとホントげんなりするなぁなんて話しながら16:30には到着。
ロッジから600mとなかなかな距離がある。
テントの場所を散々試行錯誤して張ったのはこの形。
ホントは他のテントとの距離をちゃんと取りたかったところだけど、水はけ状態からこれがベストと判断。
この互いに斜にすることでお互い目も合わないし、話せば聞こえる距離にあるというのがなかなか良かった。
△二つが対称形になっているのもいいしね。
これは気に入った。
後は真ん中に入れれば三人でもいいかも。
テントを張ってなんだかんだしていると簡単に1時間は経ってしまいいい時間。
ロッジで受付して露天温泉へ繰り出す。
Kotoちゃんは着替えとどうやれば人に見られずに入れるかこの2時間思案中w
温泉へ胸をワクワクしていると何やらデカいカメラを持つ二人。
NHKの取材班の方達。
この人たちこの4日間まともな絵を撮れていないんだとかw
ここにも天候に左右されている人たちがいたw
結論として、ホント最高!!
近くにいる方に写真を撮ってもらいながら温泉を堪能。
実はこの僕が入っている「仙気ノ湯」から上がったところには「薬師ノ湯」というのがあり、
男性も入れない訳ではないけど、女子専用というようなシステムになっている。
だから水着等持っていない方もここなら入りやすいかも。
もちろん水着があれば全風呂混浴上等なんで入りたい放題w
露天結局この旅で入れた天然温泉は6カ所程。
温泉を堪能してロッジの内風呂にも入ったのだけど、ここは全て泉質が違うらしく最高だった。
温泉旅はホント最高ね。
ロッジに戻って内風呂から上がって待ちに待った御飯タイム。
Kotoちゃんは牛丼。僕はうどん。
いやぁ、最高に美味い。
そしてこのロッジの店員さんはホントに親切で好感の持てる方達ばかりだった。
御飯を食べながらふと横を見るとさっき出逢ったNHKの取材クルーが飲んでいるではないかw
少し混ぜてもらい、取材の苦労話やなぜカメラ班に配属になったのかとか色々聞きながらゲラゲラ笑って
いい夜を過ごした。
21:00までなんやかんややっていたみたいでだいぶ長居してしまったw