GWの最中、念願の北アルプス縦走のセクションAともいうべき八方尾根⇒親不知へ
4泊5日の旅をしてきた。
Day1(■)
Day2(■)
Day3(■)
Day4(■)
Day5(■)
SectionA(八方尾根~親不知)(■)
SectionB(八方尾根~上高地)(■)
北アルプス縦走については、4年前にハイクに目覚めてから知識を深めていくうちに
いつか、やりとげたい夢、というか目標の一つだった。
だが、いろいろと調べていくうちに縦走時期は5月~10月くらいが負担が少なそう。
日本海の親不知から上高地までは、なんとなく1週間以上はかかるだろうと漠然と思いを抱いていた。
しかもその当時はULに目覚め始めていた初期でもあったので、装備を固めていくことに夢中となっていて
とてもじゃないけど経験も、ロングハイクに耐えれるようなスペックにも程遠かったのもあり、
ある程度の自信と、UL装備の充実ができてから。と、伸ばし伸ばしになっていたのだ。
そんな状態が少しずつ変わっていき、今年。
仕事もなんとかまとめて休めそうだということと、
それなりに自信とUL装備の充実も図れてきたということで
いざっ!!
というわけで念願の北アルプス縦走へ旅立ったのだ。
北アルプス縦走コースは数あれど、目標としているのは上高地⇔親不知。
そんなもの一気にこのGWにとれるわけがないので今回の旅を「SectionA」と位置付けて、
北アルプスをセクションハイクすることにした。
(もちろんセクションBもしたい!)
コースはいろいろ迷ったが、都内からのバスのアクセスもしやすい場所として八方尾根から入り、
海抜0mである新潟県の親不知へ抜けるコースをセレクトした。
標高3000m⇒海抜0mの「八方尾根⇒親不知」4泊5日の旅とした。
相当数の人が歩いてあるであろう旅ではあるが、自分にとっては冒険。
しかも、この5月のGWは北アルプスでは残雪期にあたる。
何事もなく気持ちよくハイクできるのか?
楽しみ過ぎる!
今回は、2月に行った谷川岳の装備と同じように見えるが、
シュラフも3シーズンへグレードダウンできることから、容量は35ℓ程度に抑え、
ジマービルトHDバージョン Pika packとした。
ザックをコンプレッションするとよく食料がつぶれていることがあるので
紫の食料バッグを外付けにしてみた。
もちろんお酒は多め。
つまみも多め。w
また、足元は今回は残雪ということで
トレランシューズとして新たにHokaoneoneのStinsonATRを導入。
雪で滑るような気もするが大雪の中を歩くわけでもあるまいと高をくくって。
あとあと問題が起きたけど。。
もちろんチェーンアイゼンはお守りとして携帯しておく。
重量的には意外とインパクトあるし、スパイダーはちと危ない気もするし。。
西新宿から高速バスで白馬八方に到着したのは12:00前。
まずは白馬八方のバスターミナルからリフト乗り場へてくてく歩いていく。
初の白馬でわくわくしている。
近くのコンビニで最終的な装備の確認や、昼飯の食べ納めをしておく。
だってここから5日は貧相な食事にならざるを得ないからね。
諸々準備も整い、リフトに乗り最終リフト降り場にようやく立つ。
ここからハイクアップ!
時間は遅めの13:00くらいかな。
残雪期とはいえ、日差しは強く、汗をかくほど。
ちなみに、八方尾根リフトでは体重計が設置されていて、
リフトに乗る際荷物を測らなければならない。
ザックの重量12.5キロ。重すぎる。。w
このリフトはザックが重いと追加料金をとられてしまう。
出発する時はザックの上に食料袋を括り付けていたが、
酒の重量で何度かずれてしまったため、
途中でテントを外付けにしてみたら意外に安定した。w
今回は食料がなくなるまでこのスタイルで。
1時間も歩くと八方池あたりへ。
雪、思ったよりもあります。。w
まずこの時点でトレランシューズを選んだことを後悔し始める。。w
足元は残雪で、溶けかけた雪でザレまくって歩きにくい。
でも、今回は天気に恵まれて、振り返れば絶景。
見回せば絶景。
空気も澄んでいて遠くの峰々まで見渡すことができる。
どれが、どの山か。。。
山の名前はいつまでたっても行った所以外覚えられない。。
こちらは今回は歩かないが五竜岳方面。
いつか、このぎざぎざを歩くのか〜〜。
それにしても、残雪厳しそうだ。
てことは。。
雪は溶けかけのザレた感じ。
HOKAは明らかに誤りだった。
こんなところはイノヴェイトのくるぶし以上ある防水シューズが便利そうだ。
それにしても美しい。
前方には今回のコースの一番といってよい難所。
不帰キレット。
ここから見ている分にはそんなに難しくなさそうだけど、行くと違うんだろうなぁ。
ま、それもいってみればわかるか。
途中、常に夏道をトレースして歩くわけではないので、
なかなかな急こう配の場所もあらわれてくるが、
一歩一歩ステップを切っていけば、そんなに問題ない。
ただ、残雪があるとういうだけでかなり歩きづらいということは確か。
2時間ほどで見晴のよいところへ出ての振り返り。
やはり太陽がよくあたっているところは雪もないわけね。
写真には写らないようだが、空気も澄んでいて八ヶ岳?もはっきりと見える。
何度も「きれいだーー」とつぶやいてしまう。
これが北アルプスだね。
天気も味方してくれている。
ところどころ気を付けるべきところはなくはないが、
危なげなく16:00前に小屋に到着。唐松頂上山荘だ。
ダラダラ歩いても、3時間くらいで到着。
はじめて来ていることもあり、
そろそろ小屋だろうと思いつつ小屋は山に隠れているので、
最後のはしごを渡りきると突然登場してびっくりしつつ、嬉しい。
サプライズみたいで。
エンジ色でなかなか大きな小屋だ。
いろいろ調べたのだが、この5月期は営業小屋がとても少ない。
その少ない営業小屋の一つがここ、唐松頂上山荘だ。
前日、興奮してしまい、バスの中も含めてほとんど眠れなかったこともあって
たかだか3時間程度のハイクでも結構疲れた。。
小屋で受付をして奥の小屋前にテントを張る。
小屋裏にも雪の上でテントを張っていた人もいたけど、
黒百合ヒュッテでも雪上は経験してるし今回はいいかな。
だって、雪上だといろいろめんどーだしね。w
今回もいつも通りテントは、Locusgear Khufuにしてみた。
もう、MSRは売ってしまってもいいかもしれないw
周囲のおっさんがタープタープうるさかった。
タープじゃないけどね。
ひとり、大声でおしゃべりするめんどくさそーなおじさんがいたけど、
それ以外は皆さん残雪の唐松岳を楽しみにきている方ばかりで良かった。
「山が楽しいんだ」って感情はびんびん伝わってくるけど、
ホドホドにどうぞよろしく◎
まずは小屋で買ったコーラを。
コーラって美味いのね!
山でコーラなんて初めて飲んだ。
カメラの三脚のウルトラポッドにプラ板とカメラ固定のメスねじを仕込んで、
なんとなくMYOGテーブルをつくってみた。
なくてもいいんだけど、テーブルが欲しい時には意外と便利。
と今は思っている。。w
飲み物を買う際に、明日の不帰キレットの様子を聞いてみた。
僕の軽装をじろじろ見ながら、
「きみー、ダブルアックスもってきたか?」と小屋番さん。
「いや、もってきてないよ」
「ダブルアックスじゃねーとオリレネーゾ!」と忠告を受けてしまった。。
でも、ここまで登ってきたルートからみてもダブルアックスが必要な場面なんてなかったし、
そもそも残雪の雪に対して、アックスそのものが効くのか疑問があった。
しかも、そもそも不帰キレットが渡れなければその先にも行けないわけで。
1日をかけてもいいからなんとしてでも渡って親不知への道をつなぎたい。
「忠告ありがとうございます。じゃぁ、とりあえずいけるところまで行ってみて、
アックスないと無理なら戻ってきます」と伝えておいた。
小屋のおじさんは心配そうな顔おしていたけど、「そっか、気を付けて。」というだけで
無理やり止めるようなことはなかった。
ま、そもそも自己責任だからだと思う。
もちろん人に迷惑はかけないよーにぎりぎりで判断しなきゃだけど。
17:00近くになり、だんだんと陽が落ちてきた。
目の前は劒岳。
夕陽のグラデーションに染まっていく空。
いやー。最高だ。
山の夕暮れもさいこーだ。
ホント、明日の不帰キレットさえ超えられればいいのだけど。
美しい夕陽を見ながら、米を炊き、ビール。
そうそう。これがやりたかったことだよ。
今日のご飯はソーセージ入りカレー。
もちろんアルファ米ではない。
まぁ、だからそもそも荷物が重いんだけど。。
疲れすぎてめちゃくちゃうまい。
やっぱり1日目は米に限る。
そして、カレーは最強。
若干、明日の不帰キレットにビビりながら、睡眠不足が祟ってうつらうつらと。
気温は3-4度くらいかな。
寒かった葉寒かったが、特別冷え込むようなこともなく、
持っている装備に大きな不備はなかったみたいだ。
明日は不帰キレット。今のところ不安しかない。。
夜景撮影やなんだかんだして、21:00頃就寝。
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