早朝の風呂に入り何とも気持ちのいい時間を過ごして簡単な朝食を摂れば準備完了。
今日は昨日とは違いBikeではなくHike。
硫黄岳の爆裂火口まで。
Day0(■)準備編
Day1(■)
Day2(■)
Day3(■)①Hike
Day3(■)②Bike
Ride Alive 2017 'TOE to TOP'(■)
気になるコースはこんな感じ。
Day1(■)野辺山駅(Bike)〜南八ヶ岳林道(Bike)〜本沢温泉
Day2(■)本沢温泉(Hike)〜硫黄岳〜赤岳鉱泉
Day3(■)赤岳鉱泉(Hike)〜赤岳〜横岳〜硫黄岳〜本沢温泉(Bike)〜Dill〜小淵沢駅
※点線はBikeパート
夜が明ける。
今日は昨日とはパートをかえてハイク。
7:00スタートと決めていたため夜明け前の5:00前には起床。
まわりを伺うと、起きていたのは自分だけ。と、思ったら隣のサイトウさんも起きてきた。
みんなを起こさぬように静かに二人で朝風呂へ。
こういうこっそりと。って感じが好きで外寝の時は早めに起きてしまう。
サイトウさんもその気があるようだ笑
昨夜には確認できなかった標識などを確認しながら10分程登ると到着したのが「雲上の湯」
標高は2150m。
温泉としてはもっと高い場所にあるところもあるけど「野天風呂」の中では日本一なんだとか。
露天風呂としては白馬鑓温泉の方が標高が高かったりするのだろうか?
※標高2100mだった
もちろん朝風呂はサイコーだった。
山の向こうから陽が上がってくるサマなんか見れたりしてね。
ここに以前、真冬に入ったことがあるけどその時とは全く温度が違ったな。
とてもちょうどいい温度。
着替える場所もなくて女性は大変かも知れないけどま、なんとかなるでしょ。
先日、温泉マウンテンというイベントに行ってきたのだけどそこでオモシロイことを言っていたのは
女性はムームーを作って持っていくべきだと。
ムームー着て脱いだ状態で湯につかり、また出る時はその反対。
男からしたらちょっとくらい見えてもねって感じではあるけれどもそればかりはわかんない。
美しい朝陽に照らされながらテント場へ戻ってくると
夏目さんは既に起きて出発の準備。
そりゃそうか。今日のリーダーだし。
僕らも戻ってお片づけ。
今回は寒いこともそうなかろうということでタープにしてみた。シュラフはイスカ130。
標高2000mでも12℃くらいだったかな。
お酒のおかげかぐっすりと眠れて全然大丈夫だった。
こちらは今回の旅の行動食&朝食。
ナチュラルローソンで売ってるんだけどなかなか良くてオススメだった。
甘すぎないし、腹持ちもよく血糖値も上がり過ぎない感じが良かった。
朝は最近お気に入りのスープ+ごはん。
このごはんはモンベルから出ているリゾッタ。
アルファ米ではなくフリーズドライ米というらしい。
凍った米を真空乾燥させる行程がどうやら違うらしい。
それでもお湯ならば3分で戻るしなかなかおいしいし、朝から米を食べれるならこれもありかなというところ。
未だにアルファ米は口にしていないので単純に比較は出来ていないけども。。
~フリーズドライ米ができるまで~
まず食品をマイナス30~40℃の状態におき、食品内部の水分を凍結させます。そのあと真空状態にして減圧。気圧が下がると、固体状態の水分が液体を経ずに気体となる「昇華」という現象が起こります。こうして水分が失われて内側に隙間ができたお米は、熱湯を注ぐと瞬時に水分を吸収して短時間でもどり、すぐに温かいご飯を食べることができるのです。
モンベルHPより
せっかくなのでみんなのチャリンコPic。
まったく詳しくないので自分の以外はわからない。
でも、全部高級車ということだけは知っている。
この時にみんなのチャリンコに乗せてもらったのだけど、性能には雲泥の差が。。。
メチャクチャ軽く登れるのだ。
こんなに楽してみんな登っていたのかーと悲しくもなった。。
それくらい性能に差があったので、下界でみんなから言われたことが正しかったことがまぁ、わかった笑
主催のもんじゃさん達に事前に小屋と交渉していてもらったおかげでチャリンコを置かせてもらっていざハイクへ。
※今回は特別に了承頂いたのだと思います。いつでも小屋に置けるという訳ではないので
同様なことを行われる場合はご配慮頂けるようお願いします。
いざハイクへ。
「トォトゥ〜〜ト〜ップ(Toe to Top)」というかけ声と共に一日が始まる。
このかけ声がやればやるほどシンクロ率と仲間感が上がっていっていい感じなのだ。(最初はわからなかった)
まずは本沢温泉から少し下った道を進み、中山峠へと向かう。
しっとりとした森の中がとても気もちいい。
歩きはじめて思い出したかのように夏目さんのワンポイントアドバイスが始まった。
そういや、今回が富士山以来20年ぶりというメンバーもいたし必要なことかも知れない。
ハイクする人にとっては結構当たり前のことだが参考になることもたくさんあった。
普段気にせずに歩いている足の置き方、ふくらはぎやモモの使い方など。
これをはじめとして、夏目さんのワンポイントアドバイスはこのあと所々で行われた。
八ヶ岳は水が豊富なため、森の中には苔が生えていて思わず足を止めるような美しい場面にも遭遇する。
隊列を組んで向かってくるUL集団の絵面が、こう、なんか良かったw
ゆっくりとほぼコースタイム通りに歩き、10:00前には中山峠へ。
森の中から一転空のもとへ。
ここからは稜線歩きだ。
最近になってお昼などを小屋でとるようになって小屋の中でゆっくりとするようになったが、
黒百合ヒュッテでゆっくりしたことはなかった。
八ヶ岳大学って何だ??笑
ちょっとだけ休憩のつもりが、見るからに美味そうなメニューを見ると一変w
「食ってく?」「いいね!」てな感じで早めの昼食タイムに早変わり。
僕は山菜蕎麦。みんなはハンバーグカレーが多かったかな?
山菜蕎麦+ビール=最高
みんな飲みたいだろうから一口づつのまわし飲み。
このカレーも美味かったな〜
このあと残念ながら写真がないのだけど夏目さんがもってきた超軽量フリスビー(10g)で遊ぶ。
軽過ぎて難しかったけどおもろい。
なんだかんだ遊んでいると1時間以上休憩していたみたい。
そろそろでしょってところで東天狗へ出発。
フーフー言いながらもなんとか到着。
ここまで登ってきたルートが一望できてうれしい。
ハイク慣れしていないみんなもそこまで疲れてなさそう。
下の写真は偶然真冬に撮ったもの。
季節が違うと見え方も違うね。
根石山荘前のこの稜線が開けていてとっても素敵。
この白砂のトレイルを元気なみんなで走る。
僕のPhantom20を試してみたが肩甲骨をフリーにする設計思想はわかるがしっくりはこなかったみたい。
僕も同じようなことを思っていた。
まだ、「吸い付くような」という感触にしっくりときていない。
森を抜けてヒュッテ夏沢へ。
ここでは小屋が閉められていてコーラが飲めなくて残念。
ここからは今日のハイライトになる硫黄岳の爆裂火口へ向かう。
何度もここへは来ているが圧倒的な存在感と風景だなぁ。
もちろんみんな感動していた。
今回は3人がとてもいいカメラを持ってきたので写真が多くとても選びきれない。
写真が良すぎるのだ。
もうちょいで硫黄岳山頂。
ラストスパート。
爆裂火口へ到着したのは13:00過ぎだろうか。
やはり圧倒的な存在感。
1枚くらい写真撮ろうかと集合写真。
この天気に登れてとても満足。
サイトウさんの山と道ミニと爆裂火口。
いい感じ。
そして、僕たちの今回の発見はあの爆裂火口の先に行けるんじゃないかと思えたこと。
行ったことがある人は「知っとるわい」なんて思うかも知れないけど、実は先に行けるのだ。
僕は何度もここに来ているが全く行こうとも、行けるとも知らなかったw
これにはみんなアガってたな。
もちろん僕はアガった。
火星や異世界を思わせるような岩と空の切り取る空間を行く。
視線の先には麓に広がる森と野辺山の街。
こんな風に反対側からさっきまで歩いてきた硫黄岳の稜線が見えるなんて!
岩壁の際まで進んでみたりしてはしゃいだ。
何だよこの天気でこのシチュエーション。
サイコー過ぎる。
岩の端っこまで行ってみると吸い込まれてしまうんじゃないかというような岩の隙間。
反対側から僕らはこんな風にみえたはず。
知らなかったなぁ。
また冬にでも行ってみたいな。
行き止まりまで行けたってコトでみんな満足。
さてそろそろ先へ進みましょー。
へーまさかこんなところまで来れるとはねー
硫黄岳から下るとそこから先は下りのみの赤岳鉱泉行き。
硫黄岳にいたのも約1時間程度だったのでまだ時間もある。
硫黄岳から少し降りたところには白砂の広場がある。
なんでここだけ?っていうね。
ここではみんな不思議にそれぞれが自分の思い思いのことをしていたようでこの写真は結構気に入っている。
そして大分麓まで降りてきたところでアイシングポイントに出くわす。
8月の暑い季節でいつだって水を浴びたい季節。
そりゃ入っちゃうでしょ。
そして、思っていたよりも冷たかった。。
みんなは意外とクールに足をつけて悶絶する様をゲラゲラ笑っていた笑
いつだって笑いの絶えないこういう時間はとても有意義だ。
そして10分もすれば赤岳鉱泉だ。
当初はここでは休憩だけにしてその先の行者小屋まで行って明日に備える予定だった。
けど、誰かの「赤岳鉱泉ってお風呂は泊まり客だけかな」なんて一言で「そりゃ聞いてみるしかない!」
となり、もちろん小屋へ突入。
コーラとビールを買うついでに恐る恐る聞いてみると「入れますよ〜」の一声。
「おーーーー!!!」
お風呂を求めていた我々は歓喜!!
興奮した。
それくらい期待せずにいたのでお風呂に入れるなんて!
昨日から2連チャンで風呂に入れるなんてこれは温泉ハイクと言ってもいいのではにだろうか?
初めての赤岳鉱泉の温泉はメチャクチャ熱かったけど、サイコーの風呂で清々しい気分だった。
いやぁ、ミラクル起きたな〜〜
風呂から上がってビールとつまみをちゃんと買い求めたみんなは自然と車座になる。
みんな笑顔だ。
山の温泉いいわ!!
この温泉の話はこの旅の後でもこの旅を象徴するなにかになっていたようで、懐かしむように温泉の話が出る。
それくらいみんな嬉しかったんだろう。
缶ビールを2本程やっつけた頃には夕陽が落ちるのが目の端に映る。
それぞれ寝床をつくり終え、オレンジに燃える太陽をつまみに人の迷惑にならないような森の奥の宴会場へ皆向かう。
そう。ここからがまたお楽しみの宴会の開幕。
小屋で買ったウイスキーや焼酎で乾杯しながらつまみを食い、ヘッドライトを間接照明にしようかと
自然と漆黒の森の中の即席BARが出来上がる。
酔いのまわった頃には誰が言いはじめたか「すべらない話」がはじまる笑
意外とみんな持ってるのね〜
まじでおもろい話しか出なかった。みんな上手いなぁ。
このシチュエーションのなせる技か、笑いが止まらないくらいに盛り上がった。
いやぁ、サイコーだわ!!