ラストのBike パートはこの日の打ち上げ会場であるレストラン "Dill eat,life"まで各々の自転車で向かう。
通常の山旅ならこのHikeパートで満足して一日が終わっていたはずなのだけど、HikeのあとにまだBikeがあるなんて初めてだ。
あぁ、今日で終わってしまう。
Day0(■)準備編
Day1(■)
Day2(■)
Day3(■)①Hike
Day3(■)②Bike
Ride Alive 2017 'TOE to TOP'(■)
気になるコースはこんな感じ。
Day1(■)野辺山駅(Bike)〜南八ヶ岳林道(Bike)〜本沢温泉
Day2(■)本沢温泉(Hike)〜硫黄岳〜赤岳鉱泉
Day3(■)赤岳鉱泉(Hike)〜赤岳〜横岳〜硫黄岳〜本沢温泉(Bike)〜Dill〜小淵沢駅
※点線はBikeパート
本沢温泉の外のテーブルで14;30まで美味しくダラダラとした我々はそろそろBikeで下へ降りていく決意をする。
みんな荷物をHikeスタイルからBikeスタイルへ詰め替えて次々準備していく。
ここからの目的は打ち上げ会場であるレストラン "Dill eat,life"まで。
夏目さんが鎌倉でお会いしたのだったかでスペシャルな予約をしてくれていた。
とっても感謝。
お店の噂はSNSなどで噂では聞いていた。何とも素敵な空間でメチャ美味しいとも。
とても楽しみ。
しかし、この時間。
ここからいくらなんでもあと2.5時間では到着しないだろう。
少々時間をずらしてもらい18;00からに変更。
そして、この旅何回目だろうか?
「トォ〜トゥ〜〜ト〜ップ(Toe toTop)」のかけ声で僕たちのBikeパートはスタートした。
ガレた林道をがたがたと爽快に走る。
夏の光に喜ぶような緑のトンネルを自分の自転車を漕いでいく。
僕は相変わらずBD−1だったのでがたがたとハンドルをふるわせてくだっていく。
た、楽しい!!
この6人の笑顔(僕は写っていない)を見れば分かると思うがこの下りのBikeもメチャクチャ楽しかったのだ。
もんじゃさんは相変わらず固定ギアでトレイルを下る。
すげぇ。
地面も途中からふかふかのトレイルになり下りを走るのが楽しくてしょうがない。
本沢温泉から本沢ゲートまでは歩いていたら約2時間。
そこを30分足らずで下ってきたので下りに関しては自転車は歩きの4倍くらいの早さと言える。
メチャ早い!!
これならDILLにもいい時間でいけるかな?
僕はBikeが18cのBD-1なのでHikeとは違って後ろからのろのろと下っていたのだけど、
おりてくるとみんなが集まって何やらやっている。
どうやら夏目さんがパンクと荷物がらみをしてしまっていたようw
待ってましたトラブルw
ところがそこはさすがBike大好き集団。
パンクキットやチューブを持ってなかった夏目さんにすかさず持ってきていたチューブを手渡すクルー。
手慣れている。
パンクごときものの5分でやっつける。
やっかいだったのは後ろに付けていたカーボンポールがほどけてギアに巻き込んでしまったこと。
夏目さんはゴムを切ろう切ろうと言うが切ってしまうと修復も面倒になるので丁寧にまわして外していく。
外れた〜〜。
おーぱちぱちぱち。
夏目さんのパンクトラブルでBikeパートにもいいアクセントがついた笑
やっぱり旅にはいいトラブルがないとね!
パンクトラブルも乗り越え、本沢分岐に到着したのは15;30。
ここからはひたすら舗装された林道を下っていく。
この、ずっと下っていけるというのが何とも嬉しいフレーズ。
もちろん多少のアップダウンはあるが基本的には下りで、トレイルのような地面の凹凸もなく
抵抗も少ないので爆速で下っていける。
2日前の登り地獄で肉体的精神的に追い込まれた時とは全く違う。
ところどころ休憩を挟みながら遅れてくる仲間を待ち、たわいもない話で盛り上がる。
延々と続く下り道。
なんというか、ゆずとか歌っちゃいそうな気分だよ〜
僕たちは今まさに八ヶ岳を隅々まで楽しんでいるという感じが体中にみなぎる。
笑顔しか出ない。
いやぁ、みんないい顔してるなー
だいぶ麓まで来ると夕暮れの田園風景の中を走るようになった。
たった2日前はこんな道を山に向かって漕いでいたのが、今度はそこを颯爽と下っている。
下りのBikeの気持ち良さといったら!
いやぁ〜ホント知らなかったな。
途中、このイベントでコース変更する前は野辺山の滝沢牧場で一泊するはずでその近くにある
八ヶ岳バイシクルスタジオという自転車屋さんに寄り道。
どうやら、みんながお世話になっている方のお店のよう。
あいにく、会うことは叶わなかったようで少しお喋りしながら休憩させてもらい、
一息ついたらコースへ復帰。
この辺りからは車道を行くことが多くなり、下り基調ではあるが平坦な道も多くなる。
車に気をつけながら走る。
このあたりでだいぶマシン性能の差が出てまた遅れはじめていく。。
途中、清里ラインだろうか?
恐怖を感じるくらいのスピードを出せる場所があり、鼻血が出そうな程興奮してしまった。。
たぶん時速60〜70kmくらいはでていたんじゃないだろうか?
体感はもの凄いものがあった。
よく考えたら、独自メンテで大丈夫なのかも分かんないのによくそんなスピード出して走ったなと。。
このあと夕闇が迫ってきてヘッデンを点けて走りラスト一漕ぎまでがんばって着いたのは、
そう。打ち上げ会場のDILL。
着いたよ。
いやぁ、僕たちはがんばった!
到着したのは素敵な山小屋風のお店。
忙しそうに準備しながら笑顔で「おつかれさまでした!」と挨拶して山戸夫妻に出迎えて頂き、一同感激。
ここは1階がレストランで2階は自宅として使われているそうで噂通り吹き抜けが気持ちのいい素敵な空間。
冬には薪ストーブが活躍しそう。
そして、ここからは疲れた身体には本当に贅沢すぎる料理の数々で最高なひとときの一部のお皿をご紹介。
前菜の盛り合わせプレートにはじまる。
7種の料理から感じる野菜の水分が疲れた身体に染み入る。
舌が水分を欲しているので余計に野菜の味が濃く感じる。
最初からたまんない。
イタリア茄子のカツレツと自家製ミートボール。
揚げ物が疲れた身体に染み入るw
山戸夫妻はご自身もクライマーで山で遊んでいる夫婦。
うらやましいね。
山あがりの奴らの欲しいものわかってるなー!
もうたまんない。
林檎をお腹に詰めたロティサリーチキン。
チキンがジューシーで林檎の甘さと一緒になって最高。
チキン好きとして、これホントめちゃくちゃ美味かった。
そして、〆にはミートパスタかドリア。
米好きとしてはドリアをセレクト。
いやぁ、想像以上に美味くて生ビールにIPAも置いていてここは天国!
最高な時間を共にした仲間達と記念に一枚。
そして、最後の夜もこれで。
「トォ〜トゥ〜〜ト〜ップ(Toe toTop)」のかけ声で!
この旅一番の合い言葉だった。
ほろ酔いで外へ出てみんなとばいばい。
お別れはあっけなく。
というのも、僕はこのあとまだ旅を続けるつもりで信越トレイルレースのボランティアを予定していた。
そのため僕だけ真っ暗な八ヶ岳の中馴染みのキャンプ場へチャリンコを漕いでいく。
そう。
この近くにあるのはスリーピークス八ヶ岳の際に利用させてもらっているあのキャンプ場へ。
風呂に入り、焚火をするのだ。
ま、その話はまた。
最後のこの場面はもちろん知らない。
みんなは小淵沢駅まであれから漕いで東京組は電車で、車組は名古屋方面へそれぞれ帰ったようだ。
夏目さんもサイトウさんも無事電車に乗って帰ることができたみたい。
よかったよかった。
本当に楽しい3日間だった。
Ridealive2017八ヶ岳編3日間のBike&Hikeの旅。
僕は小径車BD-1(Birdy)で参戦して打ちのめされた。
林道Pushに四苦八苦し、到着した本沢温泉の野天と乾杯の素晴らしさは久々に何にも代え難い時間だった。
星の綺麗な夜を過ごした。
季節を問わず何度も歩いた道も歩くスピードが変われば見えてくるものも変わるということに今回気づいた。
湿潤の森と異星のような岩肌のコントラストのあるトレイル。
小屋で長めに休憩したり、普段立ち行かない場所をじっくりと寄り道しながら歩く。
自分にとっての新しい山の楽しみ方を発見した。
熱い温泉で疲れを癒し、夕陽が目の端に落ちるのを感じながらバカ話で夜遅くまで酒を愉しむ。
こんな大したことのないことが1日の終わりにおける最高のひと時と気づく。
20年ぶりのハイクが赤岳だという仲間を含め、簡単ではないがその苦労に見合った最高な天気と景色に
みんなジリジリと脳を焼かれたんじゃないかと思う。
正規ルートを外れてコースをよじり、岩の先端のさらに先まで堪能し尽くす。
余裕のある歩き体験と晴天の下の美しい山々にに僕の脳も焼かれっ放しだった。
湧きあがるガスに空気の飽和を読み、風と陽射しに心地良さを存分に感じる。
岩を這い、高山を踏みしめる最高な旅。
自転車でグラベルロードを進み、八ヶ岳の裾野と同じ角度でロードを八ヶ岳のレストランまでBIKEで一気に下る。
DILLは噂通りの素敵な店で我々8人だけの特別な空間と時間を提供してくれた。
唸るほど最高に美味くて、優しい料理だった。
今回、Bike→Hike→Bikeとして道具を介して自力で山を愉しむという意味において、
どちらか片方だけではなく両方を愉しめるものだという発見があった。
今回の旅は僕にとっては本当に特別で毎日ワクワクするような3日間だった。
きっとみんなも同じように愉しめたんじゃないだろうか?
そして、夏目さん、もんじゃさんとのHIKE&BIKEも刺激的で最高だった。
いやぁ、チャリンコもいいわ!
次はどこへいこう?次は是非MTBでいきたいもんだ笑