1970年代はクライマーとして当時の世界最高難度のルートのひとつを初登。カムデバイスの発明者としても有名なRay Jardine(レイ=ジャーディン)。 彼は1987年からは活動の舞台をロングディスタンスハイキングにうつし、ライトウェイトハイキングの装備と原理を追及する中心人物となっていきます。検 証のために重ねられたハイキングは15,000マイル(24,000キロ)を超え、1991年には「PCT Hiker Handbook」を出版。その後「Beyond Backpacking」、「Trail Life」と改訂を重ねたこの本はライトウェイトハイキングの古典にして決定版といえるでしょう。
1998年に創業されたいまや伝説のブランドとなったGoLiteはレイの信奉者でもあった創業者のクープがレイの思想を製品化しようとスタートさせたブランドだったのです。そしてレイ自身はRay-Wayというスタイルで長年自作キットを販売し続けています。原理と方法を伝えるための書籍だけでなく、実際の道具にいたるまでレイがUltralight Hikingに与えた影響は計り知れません。
実践、原理、方法、道具。まさにすべての点において現在のUltralight Hikingの父ともいえるレイ=ジャーディン。その彼が12月に日本に来日します。
(Hiker's Depotより)
1日目はフォーラムと懇親会
2日目は山陰海岸ジオトレイルパークを歩く
そんな素敵な体験が出来るならと東京から前日夜行バスで弾丸旅をすることにした。
準備は適当にザックに放り込み、21:30のバスに乗れるように早めに家を出たのだが、
電車にトラブル有り、東京駅に着いたのはバスの発車5分前。。
汗だくダッシュで向かうもバスは出発。。
とうとうやらかしてしまった。。。新幹線か〜〜
ところが次の停車場所は横浜という。
ならばと走りながら検索してすぐに切り替えて横浜行きのJRに乗る。
なんとか間に合った。。。
久しぶりにやらかしたけどなんとかリカバリー。
というわけで横浜YCATから出発。
乗れて良かった〜。
いきなりのトラブルでかなり精神的にヤラレタ。。。
今回のメンバーはJMT帰りのIsseiくん(@tamountain)、Sampo's Fun Light Gearのサンポさん、ライターの三田さん。
三田さんは初めまして。
山と道の夏目さんも参加するらしく、鳥取で合流予定。
このメンバーになぜ僕が?というほど濃いメンバーで楽しみ。
僕たちは宿に泊まることはやめて、近くのキャンプ場でキャンプ泊りすることにしてる。
そのキャンプもとても楽しみだ。
横浜22:30発ー鳥取9:25着。
鳥取駅は、意外にこじんまりしてたw
フォーラムは12:30からということで、到着したらまずはタクシーでスーパー銭湯へ。
最高な朝風呂に入って早速朝ビール。
その後は駅に戻り、夏目さんと連絡を取り、駅近くの牛骨ラーメンへ。
牛骨ラーメン、なかなかうまい。
もっとこってりかと思いきや、意外とさっぱり。
ここでもまぁビールをゴクゴク。
美味いね。ビール。
今回、特別な思いをもってやってきたであろう夏目さん。
夏目さん渾身の横断幕をまずはみんなに披露。
その後、フォーラムへ行くまでに少し時間があったので「定有堂書店」。
どこからどうみても普通の街角の本屋さんなんだけど、中へ入るとなかなか興味深いラインナップ。
ブルータスやなんかにも掲載されてる全国の書店員の憧れの本屋さんなんだとか。
ラーメン屋さん近くの魚屋さんで今日のキャンプのつまみになる魚たちを物色して
会場へ向かう。アカムツの干物が美味そうだ。
この魚屋さんの存在がこのあととても嬉しい出来事につながる。
さてさて、時間も良い時間になってきたし、フォーラムへ。
市民会館だって。
受付を済ませ、中へ入ると、大きな声でBe-pal編集長大澤さんの声が。
Hiker's depot土屋さんもいるからと控え室に招待される。
東京からきたのは僕たちと他数人だったみたいだ。
まさか控え室でご対面できるなんて。
土屋さんも交えて1枚だけ。
奥さんのジェニーさんもいた。
僕のようなU.L第2、3世代の者にはこの感動はまだピンと来ていないかもしれない。
土屋さんや夏目さんやさんぽさんにとっては感慨深いものがあったのだろう。
みんなうれしそうで、笑顔だった。
講演前すぐなため一瞬の出会いではあったけど素敵な時間だった。
漠然と一度は会ってみたいと思っていた人に会うことができた。
ついにはじまった。
Be-Pal編集長大澤さんの司会のもと、
シェルパ斉藤さん(バックパッカー)×九里徳泰さん(冒険家、大学教授)、
福島わかなさん(アウトドアタレント)加賀谷はつみさん(シンガーソングハイカー)
らの対談を聞き、いよいよ。
レイジャーディン登場に合わせ、夏目さんが作ってきたこの横断幕を掲げた。
最初は気付かなかったけど、僕たちの方を見て「見てくれよ!Thanks Rayだってさ〜〜!!」的な反応。
嬉しかったなー
作ってきた本人の夏目さんも嬉しそうだった。
きっとレイジャーディンも嬉しかったんだろうと思う。
異国の地で、少数とはいえULHikerから歓迎されたんだから。
フォーラムはと言えば地域おこし的な意味合いや、政治色を強く感じる会だったのもあって、
特別な話が聞けた訳ではなかったように思った。
だけど、その中で、UL自体は行うのに必然性がありそれにより、より自然を楽しむことができるということが語られた。
まさにその通りだと思う。
まさに僕たちは現代にある程度成熟したそのメソッドを使って、よりスマートに自然に親しむことができている。
その後は懇親会へ。
実は最初、懇親会は欠席にしてすぐにキャンプ場へ移ろうかといっていたのだけど、
申し込んでいたのもあったし、せっかくだからと参加することにした。
土屋さんやべーさんと先ほどのことを振り返りながら、談笑。
僕たちには、この懇親会に出た目的が一つあった。
それは、彼のサインをもらうこと。
そのために近所のプラモ屋で油性サインペンを買いに走った程。
夏目さんの目的は著書Trail Lifeにサインをもらうこと。
この時、夏目さんはとても素敵なメッセージを添えてありがとうといったという。
もしかしたら歴史的な一幕だったかもしれない。
それはレイも覚えていて彼のHPの掲載された。
Akira Natsume:"Henry David Thoreau changed my frame of mind, Ray Jardine changed my entire life."
「ヘンリー・デイビッド・ソローが私の心のフレームを変え、レイ・ジャーディンが私の人生を変えた」
Dec.3-4.2016 , Tottori.JP
http://www.rayjardine.com/adventures/2016-12-Japan/index.htm
サンポさんは自分のSanpo CF Stoveを手渡すこと。
とうとうSanpo's Fun light Gearが世界へ!!
僕とIsseiくんの目的はお気に入りのザックにサイン。
僕は、しょっちゅう顔を合わせるのでお願いするのは恥ずかしかったが、
土屋さんにもサインをもらうことにした。
なぜならこのザックは本当に僕のお気に入りだから。
それを考案した張本人だし。
このサインによってまた捨てられない素敵なザックになってきた。
夏目さんなんてレイウェイザックにもらってるし。笑
うれしそう。
三田さんは英語で色々話していた。
この時だろうか?三田さんが質問したという時は。
なぜULを始めたのかという質問に、「とにかく自然へのハードルを下げたかった」と言っていたのが印象的で、つまりULはハードコアでもなんでもなく、楽チンに歩くことを突き詰めて考えていったら当然こうなるでしょっていうのを提示しただけだったと。
(FBより)
フォーラム&懇親会を終えた僕たちは次のミッションのCampへ向けて準備する。
先ほどのお魚屋さんへ。
先ほどまでロングトレイル上のトレイルマジックやハイカーズフレンドリーな国のことを話していた中、
この魚屋さんでまさかのトレイルマジックに会う。
僕たちが購入しようとするそのそばから
「もっていきなよ」「これもおいしいよ」とお金を受け取ろうとしない。
加えて「もらいもんだからさ」という理由から日本酒まで渡される始末。
僕たちはお金を渡すことをあきらめ帰りに必ずお土産を買いにくるからと言い残し魚屋をあとにした。
僕たちはこのトレイルマジックを受けてホクホク顏で仲間に会い、
さっき起こったことを話しながらキャンプ場へ向かった。
キャンプ場で枝を拾い、各々がシェルターを張り、焚火道具を組み立てて焚火をはじめた。
キャンプ場ではみんなで焚火しながら簡単に焼ける干物やカニなんかを焼いて日本酒で酔っぱらっていく。
途中でインスタ仲間たつろうくん(@tatsulow315)も酒をもってやってきてくれた。
明日のハイクに参加するという。
なんとも楽しいキャンプになってきた。
一人落ち、二人落ちし、テントに戻る人、そのままビビィにくるまる人、まだまだ焚火を育てる人。
三者三様の素晴らしい夜になった。
Day1(■)
Day2(■)