3年前から憧れていたパックラフト、Alpackaraftをとうとう手に入れた。
3年ほど前だったか、
Hiker's Depotさんや、当時ハイキング関係で個人的に注目していた方々がやっているのを
横目に見つつ情報は集めるが、値段が値段なので優先購入対象から外していて、
せっせと他の必要なギアを買い集めていた。
その後、自分が使う姿を想像しながらも購入するかどうかを迷っていたのだが、
どのタイミング、Picだか覚えていないが、
この、「バイクを積んで川を渡り、移動する」という姿に一気に引き込まれたのを覚えている。
なんだこのスタイルは!やってみたいぞ!と。w
丁度2、3年位前から「バイクパッキング」なるチャリスタイルも出始め、
自分でもミックスツーリズムと銘打ち、八ヶ岳スリーピークスのキャンプ場と会場をつなぐ移動手段にしてみたりと
愛車「BD-1(Birdy)」の可能性を模索していた時期でもあった。
一番パックラフトに近づいた瞬間は2015'10月のGearLoopMarketの時。
行かれた方は覚えているだろうが、テント屋根の上に燦然と輝くAlpackaraft。
僕の目はどのギアよりもコレに釘付けだった。
確か、もろもろついて8-9万だったかな?
初期モデルだとしてもスプレースカート付でこの値段なら今考えても買い物件だった。
でもカネがなくて泣く泣く指加えて見るだけに。。
そして2016年。
時は来たw
年始から120円/ドルが徐々に円高傾向へ。
そして、6月24日のまさかの英国EU離脱国民投票。
おかげで円は一瞬100円/ドルを切るところまできた!
そこから2ヶ月ほど様子を見つつ100~105円/ドルで推移しているのを見て、
今しかないと決めたわけw
1年前とは15円/ドル以上違うわけだから。
同じこと考えた人結構いるんじゃないかな?
同時にポンド側も115円/ポンドまで落ち込みこれは今しかないと。。
久々に海外通販に手を出してみることにした。
買うことが決まれば次はモデルの検討。
ココペリ、NRS、バックラフト、MRSら辺で金額とスペックを天秤にかけながら比較していく。
購入条件はこのあたりかな。
・電車移動が基本なのでザック内での重量とコンパクトさ
・当然コスト
・ルックス
・参考として乗り心地のレビュー
右上のココペリが最有力だったけど、国内代理店からしか購入できない(海外通販不可)&重量+1kgで今回はボツ
2気室なのは良さそうなんだけど。
左下バックラフトはなんだか斬新過ぎてグッと来ない&コストでボツ
右下MRSはかなり迷ったけどポンドとドルに15円/ドルくらいの差がありコスト的にボツ。
唯一ナチュラムで販売されているNRSをかなり検討していたが、長く乗っている人のブログ内レビューで、
「あぁ、やっぱりAlpackaraft欲しいなぁ」の一言があり、
やっぱり最終的には元祖が欲しくなるもんなのねと納得してAlpackaraftに決定。
さて、Alpackaraftに決めたはいいものの迷いつつ購入したモデルは左から5つ目の「Yak」。
「Alpacka」と「Yak」とでは、ほぼ内部寸法10㎝の違い(110→119㎝)くらいしかない。
「Alpacka」ともかなり迷ったが、自転車をいつか積んでみたいという欲望に従うw
【Yak SPECS】
Boater Height 5’6” – 6’0”
Ext. Length 92” (234cm)
Ext. Width 37” (94cm)
Cockpit Length 47” (119cm)
Cockpit Width 14.5” (37cm)
Foot Width 11” (28cm)
Base Weight 5 lb. 0 oz.
Packed Size 8” x 24”
購入モデルは決まったものの、最後まで迷ったのはオプションとして
セルフベイラー(自動排水機能$200)をつけるかどうか。
これはどうやっても日本では実物を確認することは出来なくて、
Webで調べてもその機構が良くわからなかった。
しょうがないので聞くなら経験者へ。ということで、
僕はFBのグループに所属させてもらっていて(まだオーナーでもなかったのに。。)
そこへド素人質問を投げかけてみた。
単刀直入に「使っていてセルフベイラー必要??」と。
回答は色々あったが、結論としてはあれば困らないけど、なくてももちろん困らない。
貧乏ハイカーとしてはなるべく安くが基本なので、ならばナシでもいいかという結論に至った。
というのも、セルフベイラー自体、Picの通り穴があいているだけで常に水を呼び込み、
その重量からどんよりした漕ぎ味になる。
できればボート内はドライを基本としておきたい。
セルフベイラーの機構として常に一定の水は入るが、あるレベル以上は溜まらない設計と自分は理解した。
意見の中でもホワイトウォーターをがんがん攻める遊び方じゃないなら必要ないだろうとも頂いていた。
また、SBがなくて、水がある程度たまったとしても、曲がり角に常にある砂利場で水を捨てればいいだけと判断した。
普通の人はそれで楽しく遊んでいるみたいだしね。
というわけで、あとはポチッとするだけと相成った。
さてここからは気になるマネー編。
出来る限り赤裸々にw
僕が今回購入したのは、
本体 Alpackaraft Yak(オプションなし)+後日にパドル Aqua Bounds マンタレイファイバーグラス。
支払いはPaypalを利用。
$895(本体)+$76.70(送料)+$135(パドル)−$13.50(同時購入割引)=$1093.2
$1093.2=¥114,455=¥104.69/ドル
あとから調べてみてPaypal手数料含んでこの金額になったようだ。
納期は8月15日の注文後約2-3weekの製作期間が必要とのことだったが、
8月23日の発送後、8月31日には日本へ到着。
かなり早く感じた。
この表が増えていくのが毎日の楽しみだったw
そして、関税関係は、
消費税+地方消費税+通関料=¥5100
合計¥114,455+¥5,100=¥119,555
約12万くらい。
これを国内で買うとすると、
¥138,672(本体)+¥22,140(パドル)=¥160,812
つまり4万くらいの違い。
4万違うのはどーなんだろーね?
もちろん代理店から安心して買えるというメリットはある。
修理なんかも気軽に頼めるし。
海外通販に不安がないわけではないけど自分的にはでかかった。
その差額で諸々の装備も整えられるし。
ま、裏返せば買う気になってさえいて、この支払いさえできればいつでも購入できるw
もちろんこれは円高だったということも十分関係しているけどね。
もし今後円安になっていくようなら安心と相談の両方の意味で国内で買う方がメリットが高いと思う。
届いた段ボールの中に入っていたのは、本体、パドル、フロアマット、フィルバック(空気袋)
のひとセット。
久々に感無量。
膨らませてみるとテーブルいっぱいいっぱいの大きさ。
片手で持ちあがるスペック通りの軽さ。
早く漕ぎに行きたい!!
さて、ここからは装備編。
パックラフトを購入したはいいもののもちろんそれだけでは済まない。
必要最低限にすることが望ましいけどこの程度はみんな持ってやっているんじゃないかと思う。
ちなみに9月時点の日帰りでの装備。
真冬時期や泊りパターンの時はこれらに加えて当然装備は増えると思う。
■カメラ三脚 ¥3000
左下の黒い物体。119gとかなり軽量なモデル。
■カラピナ ¥500/個
意外と忘れがちだけど、荷物をボートに固定する為には必須
■Jetboil(クッカー)・食料
左の黒いヤツ。簡単に燃焼するし、ちと大きいくらいで特別文句はない。
もちろんアルコールストーブなんかでも全く問題なし。ラーメン食べたりとかね。
ドライサックにおにぎりなどを入れておく場合腐りやすいので要注意。
■ヘルメット ¥3000
僕は3000円くらいのBMX用。400gぐらいの重量があるが、自転車用でも、登山用でも問題ないと思う。
あるもので十分。でも最初から予想していたとおりかさばるため折り畳みヘルメットが今は欲しい。
■接続ヒモ
ヘルメットの下はフネを流されない為に体に結ぶロープ。
今回は友人に借りたのでクライミング用w
■ドライサック ¥2000~¥3000
ザックを濡らさない為に大きなドライサックを用意しておき、
それぞれを2次防水でドライサックで守るようにするのがおすすめ。
■スマホケース ¥1000
先日水没させたので今後はそれを避けたい
■浄水器 ¥4500
ソーヤーミニ。こいつさえあれば濁った水も飲み水に変わる。
川の水もラーメンのお湯に変わる。
■本体、パドル、マット、フィルバッグ
全部もろもろ。付属品はマットとフィルバック。電池式のポンプを購入したが、人数がいる場合はあると便利だが、
取り回しが悪いのと重いということで今後は使わないだろう。。
■ライフジャケット ¥8000~¥20000
借り物のjフィッシングジャケット。こいつは重いしデカイし、やだ。
今後は海外のインフレータブルのものを狙ってる。ザックに収めた経験上このジャケットが曲者なので
電車で行くひとは浮力は当然だとしても、できるだけコンパクトになるものを見つけた方がいい。
■パドリングジャケット ¥15000
真夏以外はこういうものはあった方がいいと思う。実際9月で実は川の水は冷たい。
危険そうな瀬がない場所ならしぶきのみを防ぐためにレインジャケットでも代用できそうだけど、
沈した時はアウトだね。ボートの上で濡れたまま進むのは結構キツい。
■化繊Tシャツ、バギーズパンツ
なんにでも使える便利な組み合わせ。そろそろネオプレンのボトムだったり、ロングスパッツくらいは要りそう。
シーカヤックの経験上、冬ならセミドライくらいはまちがいなく必要だと思う。
■ULザック(Pica Pack20-35ℓ) ¥23000
フレームレスザックを利用することでドライサックに丸めて突っ込むことができる。
経験上、濡れたザックを背負っての家路はキツイ。こいつを濡らして帰りたくはない。
だらだらと書き連ねたが必要なものや、不必要なものそれぞれあると思う。
僕もここからULマインドに従い、さらにコンパクトにさらに軽くと試行錯誤するのだと思う。
全く最初からこれだけ全部揃えるのは大変だけど、それぞれの手持ちで代用しながら
それぞれのスタイルに合わせていけばいいと思う。
もちろんパックラフト遊びにもMYOG精神を。
ULザックを使われている方には興味あるかもしれない。
自分は25-35ℓくらいのZimmerbuilt Picapackを使用していて電車を使うことが前提。
X-Pacが使われているとはいえ、既にザックに防水機能はなくそのとき困るのが濡れたザック。
それで帰るのがたまらなく嫌なのと、
市販にはパックラフトに合いそうなものがなくドライサックを作ってみた。
モノは友人から貰った工業用の筒状ビニルW250×L1000×t0.08の2枚重ねで、
通常通り巻いて留めるタイプ。
機械パーツなんかを入れて納品時に使用しているらしく、
t0.08以上であれば突き刺しに対してもかなり丈夫。
市販ドライサックでは長さが足りず安定して横に渡すのが難しいのと、
細長いものがなく幅広過ぎは自分には合わないため作ってみた。
この中に丸めたザックや念のためのドライサックをポンポン詰め込むだけ。
荷物が少なければ空気を入れて膨らませる。
今のところ転覆しても、よっぽどでなければ破れないし、
荷物が落ちることもなく安定してた。
注意点は透明なので内部温度が高くなり昼飯を台無しにする可能性があること。
モノは安いし、ミシンができればつくるのは簡単。
と、まぁコストやどういう志向でこのモデルにするかを備忘録的に書き連ねてみた。
ただでさえ情報が少ないパックラフト。
僕が購入する前に欲しかったなぁと思う情報を入れてみた。
これから購入する方の参考になればうれしい。
高いものなので購入までのハードルがかなり高いのは事実。
でも購入してしまえば新しい世界が待っているのも事実。
楽しみながら悩んでみて、是非新しい世界の扉を開いてみてほしい。