松崎から修善寺までワンウェイで走る縦走に憧れて、伊豆トレイルジャーニー2016(ITJ2016)に出場してきた。
Day1。
スリーピークス八ヶ岳トレイル以来の久しぶりのレース。
実は、去年と同じようにOMMに出る予定だったのが、でることが出来ずITJを完走することに今年の目標を切り替えた次第。
しかし、今まで最長レースが38kmなので倍くらいの距離にかなりビビっている。。
しかも練習どころか酒しか飲んでなかったのでさらにビビっている。。
レースの受けつけとか久しぶりでなんか緊張感があってよい。
ITJでは事前に必携品8項目程度をチェックされる仕組み。
今年は必携品問題的なのがあってこういう取り組みにはとても好感的にに見ている。
ちなみにITJの必携品は聞くところによるとUTMF並に多いらしい。
自分的には普通に持つべき者という認識しかない。
明日は予報ではかなりいい天気になるという。
レインジャケットをいらないと思う人がいてもおかしくない。
でも必要でしょ。
今回のザックもだいぶ前にMYOGしたこいつ。
ワッペンを追加してみた。
「Play At Your Own Risk」SOTOKENのOKABEさんからプレゼントしてもらったものだ。
今回の旅にはぴったりと思って。
受付が終わったのが15:30くらいで、コースブリーフィングが16:30なので時間もありそうで
裏でやっているおもてなし的なヤツへ。
アワビ飯とかカニ汁とか蕎麦とかパンや饅頭があってそこから2種類を選ぶ仕組み。
僕はアワビ飯が終了していたので蕎麦とカニ汁。美味い。
16:30に開場に戻るとコースディレクターの鏑⽊さんトークが始まっていた。
コースは大きく3つくらいに分けることができるみたい。
内容は、忘れた。。w
会場から宿へは送迎バスで移動。
このバスオペレーションがちょっとうまくなかった。
寒い中に30分以上待たなければ行けない人がいたり、かなりストレスを溜めた人が多かったように思った。
人も多いのでなかなか難しいだろうけど次回は改善されるんじゃないかな?
今夜の宿はここ。
「又五郎」。
釣り船宿っぽくてかなりわくわくする。
受付のおかぁさんと話をしてみるとその通りだという。
いいね。
宿には既に先客有りで福井サンと大川サン?だったと思う。
4人部屋の相部屋。
全然知らない人でも同じ目標があるためすぐに仲良くなれた。
まだ一人いないんだけど。。。
温泉入って、ビールもちゃんと飲んで翌日に備えて就寝。
21:00くらいに横尾さんという方が滑り込み。
良かった良かった。
ちなみにこの横尾さんはアドベンチャーレースにも出ているそう。
とても興味深かった。
そして、前回のタイムを聞くと10時間切りという猛者。
すげぇな。
ちなみに今回の自分のレース目標は、完走はもちろんだけど、
順位50パーセント以内、タイム12時間切り(単に50%の人がそうだっただけ)
ま、明日は頑張るしかないs。
Day2。
朝は4:00過ぎのバスに乗るため、3:00には起床。
気になることもなく、それなりに眠れた。
今回の装備一式。
補給食は
ジェル×4、回復系粉末×5、炎熱サプリ×10、
スペシャルは道の駅で見つけた、塩洋館と干し柿。
結果的にはコレで十分だった。もちろんエイド飯を十分に食べたというのもあったけど。
70キロオーバー12時間でジェル×4は少ないのだそうだ。。
そうなのか。。
どうやら50分にジェル1なんだって。
知らなかった。。。
ま、10キロになんらか食べとけば良いやって気持ちで。w
腸脛靱帯炎を引き起こしやすいので、今回はばっちりテーピング。
なんと福井サンは理学療法士なんだと。
どおりでちゃんとテーピングしてんなーと思ってた。
そしてお願いしたw
学んだのは、筋肉をちゃんと伸ばした状態でテープは伸ばさずそっと貼ること。
下手に伸ばすからすぐに剥がれるんだと今回学んだw
そして今回は初めて剥がれなかった!!
ありがとー福井サン
みんなで前日から問題にしてたのはタイツを履くべきかどうかってとこ。
インスタで仁科峠がもの凄い風の動画を見せられてたのと、ブリーフィングでもかなり寒いと話していたから。
もう一つは会場での待ち時間が長過ぎて冷えないか?ってとこ。
色々迷ったあげく、荷物はギリギリに預けられると踏んでダウンパンツなどフル装備で向かう。
走る際は下はバギーズのみ。上はTシャツとアームウォーマー。
寒かったらミニマスを着る予定。
腹、くくる!
さてみなさん、がんばりましょ!
コース概要は
距離:71.7km/累積標⾼差(+)4,408m
制限時間:14時間(6:00〜20:00)
自分的には6:00にスタートして18:00までには修善寺に到着したい。
今回自分で作ってきた行程図。
書き込んだのは去年の30%、50%、70%の人のリザルト。
これがあれば、だいたい自分がどの辺りにいるかってのが分かりやすい
あとはエイドごとで楽しみにしているスペシャルエイド飯。
桜餅、しおかつおうどん、しし汁。
たのしみたのしみ。
会場での寒さを心配して少し乗るバスを遅くして着いたのは5:00前くらい。
会場には既に到着してダウンを着込んでじっと待っている人もいる。
自分もトイレに行き最後の準備を済ます。
あとは知った人に会わないかと会場を歩き回る。
寒いし。。
すると宿が一緒だった横尾さんと遭遇。
テンション上がる。
そして。深澤さんにも。
深沢サンはかっちょいいTシャツを剃ってくれた人。
あえて嬉しい。
6:00。
カウントダウンが始まり号砲が鳴る。
いよいよスタートだ。
そんなに経験もないが、どんなレースも最初はがんばらないとすぐに渋滞で痛い目に合う。
だからスタートしたら少し早めのペースで3キロ程は飛ばす。
渋滞したら休めるし。
Stravaでみると6:40位のペース。。
坂道だったのと荷物もっているというからかあんま早くないなw
3キロ程車道を登るとようやくトレイルへ。
案の定ココで渋滞。
するする上がりながら危険でないところで抜く。
コレを繰り返しながら進んで行く。
この辺はずっとパワーハイクが続く。
エイドの写真はないが、9キロ地点の宝蔵院を抜けた直後。
渋い顔面してるわw
ここでは水しか補給がないため、少し減った水を補給。
普段自分はあんまり水を飲まないけど、
今回は足の攣りを起こさないように積極的に水を摂取する予定。
9:25。
24.9kkm地点の第2エイドのこがね橋に到着。
50%の人は9:36だったからちと早め。
ここでは楽しみにしていた桜餅。
オレンジを大量に食い、バナナを半分食い、水を補給してスタート。
水はあまり減っていなかった。飲まねば。
この子は道中抜きつ抜かれつしたブルーちゃん。
なんで撮ったのかはなぞw
でもいつも「ブルーちゃんを追い越せ」って心の中で念じてた。
途中参加者低体温症になった人がいてそれをちゃんと症状を聞いていたのを見て
ちゃんとしているなと思った。そういうことってなかなかできないし。
自分も一緒に聞いたが、この子のようにはちゃんと出来なかったと思った。
誰も立ち止まらない中ちゃんと立ち止まって大丈夫かどうかを判断することは大事だと思った。
32km地点の二本杉あたりだと思うけど、
稜線は気持ちよかった。
とうとう38km地点。
他の人にとってはただの通過点だろうが、僕にとてはここからは未知の領域。
ここでスリーピークス八ヶ岳のコースが終了したと思えばまだそれなりにスタミナもある。
膝の調子は、炎症は出かけているけどまだ出てない感じ。
稜線を進むと突然笹薮トレイルになる。
仁科峠を目指してひたすら進む。
12:45。
43.5kkm地点の第3エイドの仁科峠に到着。
50%の人は13:12だった。
これはなかなか良いペースでない??
ブリーフィングでもここを14:30が制限時間とあり、ココさえクリアすれば諦めなければゴールできるとあった。
がんばればゴールできるかもね。
嬉しい。
そして、いつもRBRGでお世話になっている下川サンを発見。
やっぱ早いなー!
ピントが甘いが、この塩カツオうどんがメチャクチャ美味かった。
3杯おかわりして、オレンジ食ってバナナ食って、そうだ、コーラも飲んだ。
このコーラがホント美味かった〜!
道中同じペースの人と「コーラー!!!」って山から叫んだしw
車道のキツめの坂を上り笹薮トレイルに戻って行く。
心配してた程の風はなかった。
だけど、コーラのせいか、うどんのせいか、一瞬インシュリンショックのような状態になって
パワーが出ない時間帯があった。。
糖分過多には気をつけないと。。
延々と笹薮トレイルを走る。
次のエイドまでは11.5km。たかが知れてる。
15:04。
54.5kkm地点の第4エイドの土肥駐車場に到着。
50%の人は15:22だった。
さっきうどん食ったばっかりなのにしし汁を食べたくなっている。
暖かいものはありがたい。
味噌の塩気がありがたかった。
ここでは疲れてたのか少し長めの休憩になっちゃったなぁ。
ちと反省。
スタートしてしばらくすると後ろから元気な声で声をかけられて福井サンに会った。
結構元気だったなぁ。
キツイキツイと思いながらも、 伊豆稜線歩道の仁科峠を越え、 達磨山へ向かうところは最高だった。
左には西伊豆の海に沈もうとするでかい夕陽。
前には稜線を金色に染める笹。
上は雲ひとつなく蒼が印象的な空。
集落の光る瓦を眺めながら 自分の息づかいと延々付き合う時間。
旅感高まった。
やがて16:00を過ぎれば夕方がやってくる。
この日二回目のヘッデンを用意しなければならない。
余裕がなくて全く写真がないが、
今回は二個目のランプとして(必携品)USB接続できるものをもってきた。
携帯の充電バッテリーに接続するだけ。
これはハイクに応用できる。
明るさは誰のヘッドランプなんかより明るいし。
もうちょっと試して行こう。
土肥駐車場出てからしばらくいくと57km地点でふと気付く。
残り15km、残り時間1:30。残りトレイルは下り。
がんばればいける?
今回はどうしても12:00を切りたかった。
そこからは下りがとても苦手だったのだけど、自分なりに全力で走った。
いままで走ったことないようなスピードで下りを走った。
途中は何度も何度も「もうダメかな」なんてつぶやいたけど、
絶対に走りきりたくて走った。
ラスト1kmら辺の料亭街のようなところ。
17:42。
間違いなく12:00を切れる。
うれしさを噛み締めながらラストスパート。
ラスト。
ゴールゲートが見えた時から、口からか喉からか、声にならない声で
「あ゛〜あ゛〜‼︎」。
ゲート付近。
マイクでゼッケンナンバーを読み上げられ、胸は締め付けられる。
ゲートをくぐれば、
ついに目から汗のようなものが。。
が、がんばれた。。完走できた。
思いがけず感動できた。
最後までココロは不安で一杯。
こんなに追い込んだのはホント久々。
レースで泣くなんて思わなかったけど、実際にはやり切った感動で一杯だった。
そして12:00を切ったこともあとで知った嬉しさ爆発。
福井サンは自分より15分程早くゴール。
結果も満足できたが、素晴らしい体験が出来た。
キツかったけど、また走ってみたいなと思えることができた。