3日目は、
コクイ谷出合〜根の平峠〜水晶岳〜ハト峰〜釈迦ヶ岳〜三池岳〜石榑峠〜宇賀渓
1日目、2日目の倍くらいの距離を歩くことになる。
朝7:00頃
テントをあけると、張りつめた空気がテント内に入ってきて、一面真っ白な外の景色が飛び込んできた。
昨日夜から降り続いた雪だ。
プラス8cm程は積もったみたいだ。
テントにも積もっていて、叩くと積もった雪がザーッと落ちていく。
べたついた雪でなく、パウダースノーのような雪なのが救い。
コーヒーと菓子パンを手早く食べて、寝袋にくるまりながらダラダラした朝の時間を過ごす。
昨日の進めなかった分を取り返そうと4:00に起きて5:00には出ようと思ったのにこのザマw
冬の朝は、いつも遅い時間に出発になってしまう。。
夏場は12時間以上の行動が出来るのに、冬場は8~10時間程度しか動くことができない。。
8:00くらいと昨日に引き続き遅めのスタート。
昨日の雪で既に進む方向からロスト。どっち?
GPSで方向と現在地を確認してスタートw
雪は足首が埋まる程度で思っていたより深くはなく、滑ることも特にない。
見上げれば空は快晴。
3日間も快晴の中歩けるなんて中々ないので感謝。
タケ谷〜根ノ平峠までのルートはフラットな湿地帯で歩きやすく、視界も通るので
歩くのが楽しい場所だった。
雪のない時期もきっといいとこだろうな。
昨日はこのあたりでビバークしても良かったかも。
地形図をみればわかるが、等高線が広がっていてみるからにフラット。
ついでに小さな沢も流れてるし。
水晶岳〜中峠あたりまではそこそこ道をロストしながら辿り着いた。
それでも、地形図を読めるようになって、ルートが尾根を通っているか谷を通っているかで
反別紙足りすることが出来るようになっていた。
危うくまたもリバートレイルに引き込まれる場面もw
危ない危ないw
空は少しドンヨリと曇ってきた。
途中には足を踏み外せばサヨナラ的な場所も存在する。
落ちたら戻って来れないだろうな。
釈迦ヶ岳に向かう途中の小ピークの金山。
金山からしばらく歩くと途中砂岩がこんもりと膨らんで見えるハト峰。
ここだけがこんもりと膨らんでいて不思議な場所だった。
ハト峰の頂上。
御在所岳でサングラスを踏んづけて破壊してしまいサングラス無しw
思えば初日に、三脚、浄水器も紛失してしまって、なかなかロスト率が多い今回の旅w
道具のロストが多いのは切ない。。
ま、また欲しいの買えるからいいとも言うがw
目指す釈迦岳までは気持ちのいい樹林帯が続く。
そこまでの急登ではなく、歩ける傾斜。
霧氷がついた樹林も美しい。
やっぱり冬の樹林景色はいいね。
これがまた雪が降り続き真っ白な世界になると寒くはなるけどまたいいんだよね。
12:00頃
なんの感慨もなく釈迦ヶ岳に到着。
このあたりはアップダウンがゆるく歩きやすくて気持ちのいいところ。
12:00毫過ぎたし、そろそろ帰りの算段を進めておかなくては。
どこまで行くか。
このまま行けば竜ヶ岳には16:00くらいなら到着できそうだが、その後下山に2時間以上かかることを考えれば
その手前の石榑峠までというところが無難かも。
鈴鹿セブンマウンテンは完全に中途半端になるが、まぁしょうがないでしょう。。
既に雨乞岳をパスしてるし。
無念。
先に進んで三池岳?にも鳥居があってかっこ良かった。
御神体になっている山を歩くというのはなんだかいいもんだね。
ちと神妙な心持ちで歩く。
目の前に今回一番登ってみたかった山の竜ヶ岳が控える。
でも今回は明らかにタイムアップ。
次は竜ヶ岳に登ってみよう。
と、帰りモードになりながら少し切ない思いもしつつ石榑峠を目指す。
到着した石榑峠。
NTTの無線中継所の跡地だと思う。
ここからの街の風景も美しかった。
この旅を通して、最初から最後まで街の風景が見えるというトレイル。
ここからは林道をしばらく歩いてまたトレイルに戻る感じ。
最後は敗戦処理のように宇賀渓向けて下山していくのだけど、
それがまたなかなかバリエーションに富んだ内容で面白かった。
トレイルを何度もロストしながらハシゴあり、滝あり、岩場ありのコース。
ラストの林道が退屈なくらいで。
17:00の暗くなる頃、ラッキーなことに地元の友人に迎えにきてもらって帰宅へ。
高校卒業まで三重県に住んでいたけど、こんなに近いところにこんなに自然豊かな場所があったなんて気付きもしなかった。
もちろんその時の行動範囲や興味が向かなかったのもあるんだけど。
故郷を見直してみると意外に面白い場所が見つかるのかもしれないな。
いろいろとトラブルもあったけどなかなかよい年末の旅になった。
これからも鈴鹿には帰省ついでにも遊びにいきたいなぁ。
いい2泊3日の山旅になった。
Day1(■)
Day2(■)
Day3(■)