Day2はこんな感じ。
Day2 駒ヶ岳(駒ヶ岳頂上山荘)〜千畳敷〜空木岳〜駒ヶ岳高原スキー場
今日はなかなかなロングコースになるはず。
西駒山荘で引導を渡されて空木岳から先へのトレイルは諦めた。
ま、要は背丈もある藪漕ぎに日和ったっつーだけですがw
というわけで朝は3:30起きにして5:00出発予定。
なんせ今日の標準コースタイムは空木岳まで10時間、下のスキー場まで5時間で15時間を越える長丁場。。
頑張って歩かなければ。
4:00過ぎには外は白みはじめて朝焼けになりかけていた。
朝にまずするのはコーヒーを入れること。
朝のコーヒーはホント美味い。
非常食として持ってきた梅の雑炊がこの日はヒットした。今度から雑炊を食べようかな。
あとコーヒーと食べるからパンケーキみたいのがあると最高。
それにしてもテント近くで1:00過ぎまでしゃべってたグループはウザかった。
OMMの時のように怒鳴るべきだったか。。
昨日の疲れはほぼ取れたかも。やっぱ睡眠は重要ね。
標高2900m近くで気温は5度程になってイスカ130だけでは眠れない程でもなかったけどちと寒かった。
それでもポジティブに考えればこのくらいの衣料で寝袋がコレだとこのぐらいの寒さになるってことが分かって良かった。
なんでも実験しないとわかんないからね。
ま、3月の美ヶ原→八ヶ岳の寒かった感に比べればどーってこと無いけどねw
予定通り5:00過ぎには目の前にそびえる中岳に取りつくことができた。
この山頂付近でインスタ仲間のみっこさんに突然声をかけられてすぐに記憶が一致しなくてびっくりした。
こんなところで会うとはね〜
何の約束も無く偶然山で会うことができるのは本当に嬉しい。
5:00はまだ寒かったので足下はibexのメリノタイツのまま。
上は昨日から山と道メリノフーディー。10度以下で歩く場合はこれをずっと来ていられるかも知れない。
というかこの格好がダウンJKを覗けばもってきた寝具全てになり、そのまま歩きはじめ。
いいね。今日も晴れそうだ。
奥に富士山が見えるなんてラッキー。
眼下には天狗荘と宝剣山荘が見えている。
他の方は僕にも増して防寒装備を身につけている。
太陽を背にする宝剣山がとても美しい。
こっち側から先へ行くトレイルもあるのだが、山と高原地図でも破線ルートとなっており危険マークもついているので
わざわざ無理して行く程でもない。
というより千畳敷きを見てみたかったのでロープウェイのある方へ迂回していく。
千畳敷きの方へ降りていくとまだ雪も残っている。
市のHPなどでみるととても綺麗なところだが、残雪の感じからそう感じる程でもなかった。
僕自身は「こんなもんか」程度で特に何の感慨もなくスルー。
でも、一つ思ったのはこんなところまでロープウェイが通っていればキツい思いなんてしないでも
高山での綺麗な風景も見れてなかなか便利だろうなということだった。
アナウンスではロープウェイに乗るのに2時間かかることが予想されますって。。。
どうりでテン場で騒ぐヤツもいるわけだ。
千畳敷きをあとにして上にあがるとようやく稜線へ。
少し曇ってはいるけど清々しい。
千畳敷きの時点でメリノタイツは脱いで短パンに。
千畳敷きでのすっぽんぽんは少し恥ずかしかったなw
少しモヤがついているがいい眺め。
奥の富士山もイイカンジだ。
この中央アルプスは結構なアップダウンに悩まされる。
それにしても気分はやっぱり朝イチで晴れの稜線を歩ける喜びに満ちている。
細かいアップダウンを乗り越えて7:00前に濁沢大峰に到着。
皆、ここまでのトレイルにふーふーいっている。
北アルプスの大岩ではなくもう少し小さめの岩を繊細な神経で登らなければならない。
やれやれ。
岩からずり落ちそうで少し顔面がニヤついているけど近くのおじさんに撮ってもらった一枚。
岩の上に登るのは気もちいい。
濁沢大峰から七曲沢のカールを臨む。
ここからの沢がずっと下にある伊那川ダムに注いでいる。
ダムねぇ。。
ところどころで両手を使って登らなければならないような岩の連続する場所もでてくる。
結構テクニカルな場所もあるのでこれから歩く人は注意。
長めの鎖場なんかもある。
少しだけであるが陽の当たらない場所にはいまだに残雪しているところもちらほらと。
稜線に上がるものの、先に続くアップダウンに若干ウンザリする。。
8:00。
桧尾岳到着。
体力的にはまだまだ大丈夫。
ここまでコースタイム5:00のところ3:00程度で来れているので60%くらいか。
昨日とは打って変わって調子が良さそうだ。
このペースなら空木岳から下まで下っていくことも出来そうだ。
なんせ今日のコースは標準タイムで15時間を越えそうだからこのくらいのペースじゃないとね。。
桧尾岳から目の前に見える檜尾避難小屋がなかなかかわいかったな。
カマボコ形のかわいい避難小屋だ。
小屋の中はこんな感じみたいだ。
結構過ごしやすそうな小屋だなぁ。
冬にでも歩くことができるのなら泊ってみたい小屋かも。
中央アルプスの岩はこんな感じ。
結構尖っていて歩き難いが、岩は滑りやすくも無いので助かる。
きっちりシューズのグリップを効かせて歩くのが重要かも。
この岩を使ってどうにかハンモックが張れないかずっと試していたんだけど中々条件が合わない。
森林限界上でのハンモックは難しい。
これまで岩のサイズが小さかったのだが段々と巨大な岩になってくる。
人の大きさと比べればよくわかる。
どうやってこんな岩がこんなところに?
ほんと不思議。
9:00前に熊沢岳到着。
そんな大岩の間を歩いていると目の前に小学生が!
オトナでもなかなかきついのに。
ほーーー。すごいなぁ。
「歩くの楽しい?」ときいてみたら「楽しい!」とのこと。
将来どんな山に登る子になるんだろうか?
時折足下が危なそうな場所もある。
アップダウンを繰り返した先には木曽殿乗越の木曽殿山荘。
あそこまで下って、またこれを登るのか。。
後ろには例の女の子が上から降りてくる音が聞こえる。
やるなぁ小学生。
10:00頃に木曽殿山荘に到着。
先がまだあるので小屋には寄らず。
この登りだけの長い登りにチャレンジ。
いやぁ、キツそうだw
しばらくするとまわりにガスが立ちこめてきた。
でも雨が降りそうな気配はない。
ピークが何となく見えてきたけどなかなかパンチが効いた登りね。。
ひーひー言いながらやっとピーク到着と思ったのがまだ第一ピークとは。。
出たよ偽ピーク。。
ガス立ちこめる中30分程歩くとラストな感じのある岩。
北アルプスの穂高だったか?クサリ付きのテラスのような大岩があったのは。
この大岩は雨が降ったらかなり危なそう。
そろりそろりと歩を進める。
やっと空木岳に到着。
コースタイム10時間のところ6.5時間。
なかなかいい感じじゃないか。
これで眺望あればいいんだけど見ての通りもう全く眺望無し。
ガス充満なのですぐに下の駒峰ヒュッテに向かう。
12:00頃には駒峰ヒュッテに到着。
なにか御飯ものか温かいうどんでも食べようかと思っていたけどこの小屋は素泊り専門。
料理はなし。。つまり自炊のみってとこ。
外のテラスで食べれば料金は必要ないけどこの疲れた身体はちゃんと座りたいってことでお金払ってでも中で休憩。
ここのおかみさんいい人だったな。
中には大学生かな?どこかの山岳部みたいな人たちがいた。
初めて米を炊いたのか小屋中が煙でもうもうにw
ま、やるわね。。
飲み物は置いてくれているようでコーラと持っていたビールを飲んでゆっくりと休憩。
自炊にしてはゆっくりし過ぎてしまって1時間程ここでゆっくりさせてもらえた。
ここからは駒ヶ根スキー場まで降りるだけ。
川沿いのコースを選んでみたけど、雪渓歩きが待っているとは。。。
この雪渓がなかなか怖いものがあって誰かのトレース通りに歩く。
いやぁ川沿い、歩き難い。。
歩き難い雪渓と岩場を越えると森林限界に入ってきたようでなんだかメルヘンな雰囲気に。
しばらく歩くと少しオシャレなガルバリウム鋼板が張られた外観の避難小屋が。
中を覗くと、写真なんかよりかなり薄暗い感じ。
それにしても結構な人数が休憩している。
扉を開けた瞬間なんだか嫌な感じがして写真を撮ってすぐ閉めて先へ急ぐことにした。
きもちわりーなーって思ってあとから調べてみたら、ここはかなり心霊で有名な避難小屋みたい。
枕元で足音がスゴイとか変なラップ音とか。
本当かどうかわからないけど遭難者の遺体安置にも使っていたらしい。
霊感はまったくないけど、そんなとこに一人で泊ることになっちゃったら怖いなぁ。。
小屋からはかなりのジャングルを降りていく感じ。
このトレイルに突き出してくる木の幹がかなりやっかいで疲れた身体に効いてくる。
15:30頃池山小屋辺りに到着。
ここは水をきちんと引いていて水桶がある。
暑さの中ここでリフレッシュできる。
こういう人工のものがあるということは下まではもうすぐだ。
あとちょっと。
16:00に林道入口に到着。
ここからもう少し降りて舗装道に出る。
そこには他にも結構たくさんの人がたむろしていてその人たちと相談してタクシーの相乗りをさせてもらって、
僕は下まで温泉へ送ってもらった。