つい2週間前にもここ斑尾高原にいたというのにまたもや来てしまった「斑尾高原トレイルレース2017 50K」。
しかも今度は肋骨損傷の状態で50㎞も走れるのか。。
不安でしかない。。
「斑尾高原トレイルランレース2017」は他のレースでも多くあるように前日泊が参加条件の大会。
出走受付も前日となっており、飯山駅まで来れば会場までのバスが出ておりそれにゆられて会場に到着したのは
14:00過ぎ。
9月末ということで気温も10〜15度そこそこってとこ。
夏の終わりの少し寒いという感じ。
受付を済ませれば外で石川浩樹さんのワンポイントアドバイス的なヤツ。
この外でやるってのがいいね。
空は青空でとてもいい感じ。
太ももやふくらはぎの筋肉の使い方について解説してくれていた。
今回はカスタムしたバックパックを使おうと思っていた。
こちらは分解したり勉強ようにと購入していたOMM Ultra8。
ずっと放置してあったのだけど、せっかくだから今回レースで使ってみようかと。
そこで、前々からこのオレンジもそうだけど外側にポケットが欲しくて。
は気に食わなかったのでこの部分を変更してみた。
そもそもOMMシリーズは必要なら追加容量をとりつけられるというところがミソなのだけど、
そこはあえて2ℓ程度のポケットを取付けて使い勝手優先にしてみた。
バンジーコードも追加してシェルを挟めるようにカスタム。
ちょっとしたカスタムだけでギアには愛着が出てくるから不思議。
イイカンジになった!
前夜祭でほぼ信越五岳と同じ流れで食事をとりビールを飲み、宿に到着すると知り合いのコッシーが同宿ということを知る。
しかも前回の信越ボランティアも同部屋だったのだ。
何たる偶然!
明日はレースではあるけど知人にも会えてしまったらそこはビールも飲んでしまうということで。
もう一人の知人のマイちゃんも交えて再一献。
明日の50キロの部はスタートが6:30のため起床は4:00。
0:00をまわるまでダラダラと飲み放題。
いい加減寝ましょうかと就寝。
5:30過ぎに会場に到着して朝食を軽く。
RBRGのグループランでよく会う方達にも遭遇。
みんな50Kを頑張るみたい。
朝食はバナナとサンドウィッチなどとコーヒーと少しスープなど。
あああ、走れる気がしない。。
肋骨バンドはあるにせよ、まだまだ走ればズキズキ痛いし。
何よりほぼ練習らしきものをしていないのが不安でしょうがない。
50㎞かぁ。。
コースはこんな感じ。
斑尾高原レストランハイジ〜ぐん平街道〜大池・まだらおの湯(1A 7.7㎞)〜斑尾林道(2A 16.5㎞)〜大明神岳〜斑尾山〜レストランバンフ(3A 23.9㎞)〜中央トレイル〜西トレイル〜万坂峠〜袴岳〜赤池(4A 33.8㎞)〜希望湖(5A 43.0㎞)〜毛無山〜東トレイル〜レストランハイジ
簡単にいえば関門二つに大きな山3つ。
この中のレストランバンフ(3A 23.9㎞)と希望湖( 37.4㎞)にそれぞれ関門時間が設定されている。
関門時間は大丈夫だとは思うけど底までちゃんと辿り着けるかが心配だ。。
スタートの号砲が鳴る。
スタート時はコッシーと一緒。
ちなみにコッシーはロードでサブ3.0を狙える猛者である。
途中一緒に走れるはずもないけどつぶれないよう少しは食らいついてみよう。
今回も目標は全体の50%を切ること。
どの大会もこれを目標にしている。
普通よりは早いポジションにいたいということで。
最初の元気なうちはいつも通り5:00/㎞そこそこで最初の2−3㎞を飛ばしてしまう。
アドレナリンが出ているからだろうか?
すぐに一つ目の坂で息が切れてくる。
沿道の皆さんの応援が嬉しい。
前回の信越五岳の時の応援は僕はこんな風にうまくできただろうか?
走ってみて応援だったり大会の運営だったりに感謝してまた別の機会にボランティアをするっていうのを
遣って行こうかと思えるようになった。
もしかしたら僕も含めて日本人はボランティアというものに慣れがないかも知れないけど、
お返しという意味に置き換えたら得意なのかも知れない。
みんなどんどんやってみよう。
単純におもしろいしね。
脇腹にちくちくズキズキした痛みを感じながら走っていると途中でコッシーに遭遇。
ということはこの時点ではまだいいところにいるということなんだろう。
彼はまだまだ余裕でお喋りしながらナイスなスピードで走っている。
僕は写真を撮ったら着いていくのに精一杯。。
林道走りに少し飽きてきたところでマサシ君に颯爽と追い抜かれる。
そんなペースで潰れないのかなと思いながら最後まで彼に会うことはなかった。。。
なんか抜かれてばっかだな。。
長い林道を走って見えてきたのは1Aのある大池。
これからこのあたりは秋が始まってくる。
ここが見えてきたということはここから下っていきさえすれば1A到着だ。
1Aに到着したのはスタートから2時間後の8:25あたり。
これが早いのか遅いのかは分からないけどまだ全然は知れるって感じ。
1Aに到着したもののまだ7.7㎞ということでここは素通り。
何もかも余っているしね。
1A-2A間は高低表を見ても分かるようにちょっとしたアップダウンはあるけどほとんど大きなものではなく
いわゆる走れる区間。
それがまたキツく感じる区間でもある。
2Aを通過して斑尾山の急登りに取りつく。
こういう登りはハイカーとして負けてらんないところでもあるので登りはとにか頑張って登る。
バシバシ抜かす。
斑尾山の頂上からは野尻湖がとてもキラキラしているところが見えた。
とても美しいのではあるが正直急登を登ってきた直後でそれどころではない。
斑尾山からは信越トレイルを昔歩いた時に下ったトレイルを下っていく。
この下りがまたダラダラとして長くてキツいのを走り初めて思い出した。
くねくねとスイッチしながらしつこいトレイルだ。
第一関門にもなっている3Aのレストランバンフへは9:23に到着。
まぁ、まだ元気。
そしてデブw
一番の問題は体重なんじゃないかとww
ここでは少し水の補給と、塩分補給にジャガイモの茹でたものに塩を付けていくつか食べた。
この斑尾高原トレイルレースはエイド毎のそれぞれの補給食も結構楽しみ。
3Aを出てこのあたりから出たらヤだなと思っていた腸脛靭帯のあたりが痛みはじめてきた。
ズキズキズキズキ。
アバラも痛くて膝も痛いなんてなんて災難。。
でもごまかしごまかし走り続ける。
腸脛靭帯炎は結構長く付き合っているが諸説ある中で内転筋と大臀筋の筋力不足と自分では考えている。
もちろん走り方もあるにはあるんだろうけど。
この克服方法が結構地味で続かないのが悩み。
途中抜きつ抜かれつしていた二人ととなんかいろいろと話しながら進んでいく。
トレイルランのいいところはこういうところかもしれない。
同じレースの中で競争相手ではあるのだけどお互い苦しい中でを励まし合ったりふざけ合ったりしてして頑張ろうと思えるところ。
少なくとも僕は精一杯そんなところを楽しんでいる。
もしこれを読んでみておもしろそうだなと思う人がいたらそれはやってみた方がいい。
レースにはレースのおもしろさがあるし、もちろん誰もいないトレイルを一人で気持ちよくは知る楽しみもある。
どれがいいかではなく、どちらもいい歳かいえないけど、やってみて感じてみると言いなと思う。
森の中を随分走っていたがぱっと開ける場所に出たなと思ったがここは沼の原湿原というところ。
去年の7月に歩いた信越トレイルの時とは季節も違うし、また見え方も違う。
再び来たが相変わらず美しい場所だった。
歩いた時は霧の中の幻想的な感じでもあったのだけどこの時期ももちろんいいね。
もう一度歩きたいな。
できれば紅葉の時季と残雪期にスキーでやりたい。
森の中は相変わらず美しいのだが、膝と脇腹の痛みをだましだましやり続けた。
それとはまた別にして体力的にもちと疲れが見え始めてきた。
これは結構な危険信号。
たぶん練習不足と体重過多っていうとこだろうw
4Aに向かう長い林道の途中2018年の1月にHERT100(100マイル)に出ることにしているオトちゃんにも抜かれてしまう始末。
とても残念だ。。
でもなにくそという気は起きても色々なところからズキズキ信号が出て追いかけることも出来ない。
ちょっとぽんこつ過ぎだな。。
疲れ切って4Aに到着したのは11:07。
このエイドにはなんだかシャインマスカットがあるらしい。
その果物の水分が取れるという情報だけはインプット済み。
おぉ!!
あったあった!!
このマスカットがホントおいしいのだ。
これこれ。これである。
漠々と食べていると「大ちゃん!」と声をかけてくれたスタッフが。
知人の自信もランナーであるかなちゃんに遭遇。
このレースのボランティアに来ているのだという。
こういう偶然の出逢いはこれまたホント嬉しいもんだね。
トレイルランの楽しみはその他の趣味がそうであるように、
そのアクティビティを通してでないと会えない人が確実にいるということ。
そして、会う人はホントいい人、いいヤツといってもいい。
そういう面があるのは本当のことだと思う。
赤池を出発してぐるっとまわり先へ進んでいく。
ゴールまであと20キロもないはず。
がんばれるがんばれる!
毛無山を登って降りてして到着したのはラストエイドである5A。
時間は12:54。ここまで5:30くらい。
久しぶりに5時間越えのラン。ここまでくればあと少し。
このエイドのご褒美は名物の笹寿司。
何個も食べれるものでもないけどうまい!
ヘタッてきた体にカツが入る。
あと7㎞。
イケるでしょ!
ラストにスキー場まで登って気持ちだけでもラストスパート。
全然走れてないけど。
足とアバラが痛くてスパートなんて出来はしない。。
ラストのところに知人の大浦さんがいてくれてとても嬉しい気分になる。
選手が一番キツい、いい場所知っているなぁ。
足を半ば引きずるように最後の急坂を駆け下りゴールを目指していく。
ゴール付近には皆知らない人ばかりだけど歓声が上がっている。
これでなんとかゴールだけは出来そうだ。
ゴール近くの時計が示すようにスタートしてから7:33にて無事ゴール。
ホントホッとしたな〜。
ダメダメの走りではあったけどなんとか完走は出来た。
コッシーとまいちゃんも無事にゴールできた。
コッシーは僕なんかより素晴らしく早くねw
ゴール後は残しておいたビールでみんなで乾杯。
疲れ切っているから一口だけでもイイカンジに。
ゴールした7:33というタイムはなんとか丁度50%に入っていた。。
一応は目標には達したみたい。
無事にゴールしたはいいものの、完全に自分のせいではあるのだけど、今回は満足いく程走れなかった。
アバラや足の腸脛靭帯の状態もあったが体力的にキツいのが一番大きかったかも。
はっきりいって走っていないという時点でアウトねー。
練習不足と体重過多。
次回は来年になってしまうけど気分的にスッキリできるようにもう少しスリム化して少しは練習して走ろうかなと思う。
それはそれとして\、楽しい一日であった。