昨日寝る前に1ℓくらい水を飲み、できるだけ脱水に陥らないように自己対策w
そんなもんが効くのか効かないのかわからないけど。一応ね。
モチやら饅頭やらラーメンやらおにぎりやらと飯を食いながら目を覚ましていき
パッキングを済ませてキャンプ場にデポさせてもらって
チャリで移動して会場には6:30前に到着。
会場には出走準備中の選手が準備運動やPicを撮ったりとリラックス中。
僕も選手たちの中に入り、準備運動をしていると
いねーなーと思っていただんちょー(@dan_cho_imt)に会えたり、
個人的にすげぇなこの兄弟と注目していたヤマカミBrothersの弟さん(@pero-yamakami)に声かけてもらったり
他にも数人声をかけて頂いたりと、SNSのつながりの方と会えてスタート前からほっこりとしていた。
2人は23kだったのでまだまだ余裕だったみたいだ。
もう少しでスタートする38kで少しドキドキしてたのは僕だけ。
うれしいスタート前の出会いだった。
さて。
あと5分もすれば38kの旅。
走れんのかなー。
『THREE PEAKS』には3つの意味があります。
PEAK1:コース中の最大の難所(PEAK)はレース中盤に出現する標高2500mの『三ツ頭』
PEAK2:この大自然を走れる幸せ(PEAK)を心と体で感じてもらいたい
PEAK3:レース参加者以外にも八ヶ岳を楽しむ場(PEAK)を提供したい
~レースコンセプトより~
素敵なコンセプトだ。
青が去年走った23k。緑が今年走る38k。
コースは三分一湧水から観音平を経て一気に権現岳方面の三ツ頭分岐まで登って
ゴールへ向かい下りていく。そんなコース。
トレイル率は95%を誇る。(当日は諸事情あったようで一部はロードが増えた)
美しい森の中と2000m以上の稜線をつなぐバラエティに富んだコースだ。
ディレクターの小山田さんはどのくらいここを通ったんだろう?
走る前はなぜかそんなことを漠然と考えていた。
7:00前になるとアナウンスが始まり、カウントダウンが始まる。
去年と同じだ。去年は23kだったけど。
僕もトラッキングアプリの設定やカメラの設定(今更w)なんかをしてアセアセw
7:00丁度に号砲が鳴り、スタート。
今回決めていた作戦は以下の通り。
①ハイカーの意地で登りをがんばる。ランナーには負けてらんない。
②他の奴が歩くところをゆっくりでもいいので走る。できるだけサボらない。
③ステップを小さく、細かく。(腸脛防止)
④心拍の上がり過ぎに注意(エネルギー温存)
⑤しっかり水分補給と塩熱サプリを30分毎にとり、MAG-ONをエイドで摂る。(攣り防止)
⑥タイムは去年の半分を目安に7:00/125位を目標にする。
なにが正しくてなにが悪いのかはわからないが今回はこのあたりが目標。
スタートして沿道の人々に応援されながらまずはマイペースで走る。
1㎞ほどの車道を越え、若干渋滞しながらシングルトレイルをいく。
抜き去りを我慢しながら前の人の背中を追っていく。
体の調子は。。。酒の残りはなさそうだw
5㎞程行くとようやく拓けたトレイルに出て、既に歩いている人を尻目にマイペースで走る。
過去2度程前半にパワーを出し切るパターンが多かったので今回は温存目に。
それでも登り基調なためどうしたって負荷はかかる。
この負荷が温存すべき負荷なのか、そのまま走りきるべきなのか迷いつつ、
さして疲労があるわけではないので走っていく。
7:30。
スタートして30分程。
マイペースで走るもスピードが遅過ぎて少しそわそわ。
少しトレイルが拓けてきて、集団で走っていたのがだんだんばらけてきた。
梅雨前の森の中は美しく、鳥の声と草を切る音、自分の呼吸だけが耳に届く。、
8:00くらい。
着ぐるみ子供があらわれた!!
キャンプ場で出会った子達だ!!
同じキャンプ場でお肉もらったりしたのだ。
Kさん家族は夫婦共トレイルランナーで今回は奥さんが38kに出場。
そして、奥にいる女の子は小2?なのに既に10k走れてしまうという末恐ろしいお子さんw
なんかうれしかったなぁ〜。
自然に笑顔が出てくる。
スタートして8㎞程の急登の編笠展望台を登りきればあとは下り。
シングルトレイルのため抜けるような場所ではないが、
登りは他の人よりも早く登ることができているようだ。
ただし、下りはなんか上手く走れない。
観音平のA1ではオレンジとアミノバイタルを少し穫ってすぐ出発。
ここまで大体10km。
コース図を見てわかるように今回のエイドは3箇所。約10㎞程に1箇所な感じ。
12㎞地点の権現岳登山道分岐を越え、ここからはひたすらの登り。
ひたすらといっても距離4㎞で1500mから2500mまで一気に登るという箇所。
ここががんばりどころかな。
ハイカーの脚を信じてパワーハイク。
余裕がなさ過ぎてフラットな場所でしかPicが撮れないw
9:00。13.2km。ヘリポート跡。
この急登の中間地点程のヶ所。ここから見える北杜市と八ヶ岳の裾野。
奥には富士山も見えてるし。
圧巻の凄い景色だったなぁ。
森の中のひたすらな急登が続く。
9:23。(スタートから2:23)
編笠山がこんなに近くに見える。
いつか八ヶ岳全山縦走するときはあちら側を登るかな。
ハイクでこの急登を登るのはちといやだな。
あと少しでピークのはずなんだけど、1000m近い急登でかなりバテる。
けど登りではハイカーの意地でかなりの人を抜くことができた。
このオレンジの人とは最後の方まで同じようなペースで進むことになる。
最終的には抜けれちゃうけど。。。
森林限界を超えると急に視角が拓けてくる。
朝は晴れてたけど、だんだん曇ってきたかな?
昨日まで雨予報だったけど、今日になって夜が雨という予報になり、
レース中の雨はなさそうだ。
9:50。(スタートから2:50)
やっと三ツ頭分岐。ピークだ。
ここまで1000m近い急登でなかなかのバテ具合。
でもここまでパワーハイクしただけなのでまだまだ走れそう。
イイカンジイイカンジ。
今自分がどのあたりにいるかはイマイチ判らない。
ピークでは前日にBD-1の話で盛り上がった人もいた。
仮装なんかしてくれててテンションあがるね。
ピークを越えて10:00前。
コースディレクターの小山田さんを見つけ、一緒に写真撮ったり、して楽しく過ぎると
少し下るとエマちゃん!
これまたテンション上がった!
このあたりは足元が少しザレていてスリッピー。
気を付けて走らねばな箇所。
10:30頃。(スタートから3:30)
ザレを抜けて少し走りやすくなってきたところに下川サン!!
RBRGのグループランや、去年の白馬国際トレイルでも後泊の3日目に
唐松岳ハイクをご一緒させてもらったりした。
「だいちゃん!はやいよ〜〜〜!」
早いなんて思ってもいなかったのでメチャクチャ嬉しかった。
登りを頑張れたからかな?
A2エイドで同じくグループランでお世話になっている池田さんにも会うことができた。
二人とも満面の笑みで迎えてくれたのが嬉しかった。
上のPicは池田さんより。
10:50くらい?(スタートして3:50)
A2(エイド)到着。天の河原。
三ツ頭分岐を過ぎたあたりから少し腹が減ってきたなと思っていた。
他のランナーも急登でエネルギー補給していた人も数人見かけたし。
そういえばとMag-onを飲む。
RBRGのスース―から伝授された補給方法はエイドではエネルギー系をたくさん摂り、
エイドごとに電解質を摂取して足の攣り予防をすること。
全体を通して足が攣りそうにはなったが、確かに走れなくなるほどということはなかった。
30分毎に食べた塩熱サプリや塩アメも良かったかも。
ココで食べた山より団子がなかなか美味かったなー。
あれはお腹が膨れるね。
今度山に持っていくのも良さそう。
この先の為にクッキーと塩アメを頂き先へ進む。
11:10。(スタートして4:10)
池田さん曰く、あと2時間で終わるはずとのこと。
この時は7:00を目安にしていたからそんなに早くいけるのか!とい気持ちになった。
実際は全くそんなことはなかったけど。
皆さんの反応をみると15㎞地点ら辺まではなかなかいいペースだったのかも。
A2エイドからは少しアップダウンがある。
走れるトレイルというけどなかなかキツい。
膝には若干の腸脛靭帯が張ってきた兆候が見られた。
やっぱり20㎞ら辺が鬼門なのかな?
11:24。(スタートして4:24)
スマイル君発見。
こういうことができるとこがいいなぁ。
ひたすら下り基調ではあるが細かくアップダウンを越えていく。
笹薮の森を進む。
12:30。(スタートして5:30)
A3に到着。ここは30㎞地点。つまりゴールまであと8㎞!!
ここまでツバクロ岩、ツバメ岩など走らなきゃならないパートが多くて
さらに膝もそろそろ調子悪い傾向が出てきてる。
ここまでのボラの人からは「エイドまで○○㎞!」という情報をもらい、
体の調子と照らし合わせながら進んでいたのでとても助かった。
A3(ラストエイド)ではこのアップルパイがめちゃめちゃうまい!
ホント美味かったな〜〜
ウワサには聞いていたけどほんとに美味かった。
ラストエイドでは頭から水をかぶる水が用意されてた。
ありがたいなー。
頭もしゃきっとして気持ちよかったー。
12:50。(スタートして5:50)
ラストの棒道。
この棒道というのは、去年は気持ちいいいねーと思っていただけだったけど、
武田信玄が信濃攻略のために開削したとされる軍用道路なんだと。
八ヶ岳の山裾をほぼ直線に走っていることからその名があり、
上中下の3本があったとされているが、現存しているのはここだけみたい。
ここからは下りのみ。。
既に脚はふらふらで前に出てこない。。
これが噂の「脚が残ってない」「脚が終わった」ってやつなのかな?w
ここまで登りでは抜けたけど、下りではがんがん抜かされてきた。。
そのあたりが実力なのね〜
A3からだと8㎞。
ゴールまで約1時間かけて走った計算になる。
ほぼ下りとフラットしかないのにこの時間。w
走っている間はよくわかっていなかったけど、そら抜かれるわけだ。
ラスト5,6kmくらいで途中で垂さんを発見。
というか、後ろでパシャパシャ写真撮っている奴がいるなぁくらいに思っていたら、垂さんだったw
でも冗談を言う程の元気がない。。
でもパワーもらったなぁ。
垂さんはさっさーって走っていった。
そのくらいのスピードで走れたらもっと早くゴールできたね。
ラスト650m。
その垂さんの持ち場で発見してお礼の腕立て。w
2回くらいしかできなかったけど。。
うぅ。。
さぁ。あとはゴールするだけ。
ここまで、鳥たちの鳴き声の中ヒーヒー言いながら美しい森の中を駆け巡ってきた。
38k祝完走!
やった。
6:47/97位で密かに目標にしてた7:00/125位(半分)もかろうじて切れた!
上位40%!(出走者250人なので)
100キロとか100マイル走ってしまう人が周りにいるので38kなんて大した距離に感じないが、
強いわけでもなく脚の遅い自分にしては上出来!
いやぁホントきつかった。
完走できて良かった。
今大会はルールに「必携品」と「推奨装備品」があった。
<必携品>
(1)エントリーの際に番号を届け出た携帯電話
大会本部の電話番号(ゼッケン配布時にお知らせします)を登録し、番号非通知にせず充分に充電しておくこと。
レース前、レース中に大会本部よりこの携帯電話に緊急連絡をすることがあります(電波が届きにくい場所もあります)
(2)500ml以上の水(スタート時、および各エイドステーション出発時に)
(3)配布されるゼッケン、ICチップ
(4)雨天に備えてフード付きレインジャケットとして機能するもの。
※シームテープの加工がしてあるものが好ましい。
(5)絶対に完走するという強い気持ち。
<推奨装備品>
(1)行動食
(2)ファーストエイドキット(絆創膏、消毒液、痛み止めなど)
(3)手袋(特にOne Pack Line 38kに出場する選手は、危険個所が多い為、手袋の着用が望ましい)
(4)エマージェンシーシート
(5)レインパンツ(シームテープの加工がしてあるものが好ましい)
(6)携帯トイレ
(7)保険証
「必携品」については、主なものとしてはシームテープ済みのレインジャケットと携帯電話。
それは山で遊ぶ自分にとっては持っていて当たり前のもの。
レースという性格上それすら持たないという考えの人もいたりするからか?
ま、その気持ちはわかるが、山に入る以上万が一を考えるべきとは思う。
自分は間違いなくそうするし。
自分には必要なくても、別の人の為という考え方も柔軟に持っても良いと思う。
そもそもレインジャケットのことを理解していない人もいるようだし。
いつだったかの大会で失格処分で物議をかもしていたが、
そんなことも今回の「必携品」につながっているのだろう。。
もう一方の「推奨装備品」
こちらは僕は念のためや、他の人の怪我ということを念頭に置いて
エマージェンシーセット、ヘッドライト、シートくらいは放り込んでおいた。
ヘッドライトは万が一遭難して夜を迎えたりしたらってことかな。
プライベートなら持っていて当然といえるようなものばかり。
ルールの中に「必携」ということを謳うことは多いが、ほぼすべての大会でチェックを行わない(だろう。。
今回においては選手全員のチェックまで行っていた。
素晴らしい。
他のレース全般に詳しいわけではないけど、全員チェックなんてかなり画期的なことかも。
そのこと自体大賛成だが、同時にチェックを行うスタッフの苦労が慮れた。
そしてそのチェックをしていたのはRBRG桑原さんとジローさんだったけど。
ゴールしてびっくりしたw
こういうことが広まって、「必携」の趣旨を理解したり、
装備についての理解が深まるといいなと思った。
だって、ホントに2500mで暴風雨に遭遇したらかなり危険なことはわかりきっているし。
危険な目に遭遇しても最低限安全地帯まで下りてこれるくらいのことは準備すべきと思う。
加えて、僕なら「推奨装備品」に「山岳保険」なんかもあっても良いと思っている。
僕はハイクでソロで山に入ることが多いという理由だが、
それはトレランでだって何も変わらないと個人的には思う。
自分はなんとなく知った「JRO(ジロー)」に入会している。
怪我に関してはまぁ、それぞれ好き好きで良いが、
万が一の場合に「捜索費用」のことって誰でも考えてしまうんじゃないかな。
少なくとも自分はそう。
そのタイミングを逃せば連絡できない状態かもしれないのに
生き残ったあとに支払わなきゃいけない費用について考えて躊躇するなんて全くナンセンスだ。
安易な捜索を頼むつもりはないけど、最低限の気持ちの余裕はもっておきたいという理由かな。
同行者がいる場合なんてそれで口論も起きそうだしw
「まだいけるだろ!!」とかね。
個人的には山に入る人はみんな加入しておくべきと思っている。
費用が高いわけでもないし「JRO(ジロー)」は互助会的な側面もあるのが気に入っている。
これを読んで興味を持った人は自分に合った保険を選んでもらいたいな。
みんなが安全に山で遊べるのが理想だと思ってるけどね。
ゴール後はこのトン汁をがっついてしまう。
体から塩分が抜けているのだろうな。
滅茶苦茶美味くて結局3杯もおかわりさせてもらったw
急遽スタッフが足りなくなったということで僕もゴールテープの手伝いをすることに。w
初めてしてみたけど、これがまた、感激なんだよね。
わくわくした。
なんてったってみんな一生懸命だから。
垂さんも言っていたが、人を応援するのも悪くないなと思った。
そして、僕もなんか、応援したいと思い、Answer4のカウベルを購入。
アナウンサーの人が話をしていたが、これあるとなんか盛り上がるね。
Answer4の「応援する人を応援する」ということの意味が少しわかった。
今度から誰かを応援する時はこれを持っていこう。w
こちらはボラをされていたようでお会いできたSNS繋がりのある深沢さん。
彼のグラフィックは結構かわいくてTシャツも3枚も買ってしまった。
なのに、今日は違うTシャツ。。。
残念すぎるオレ。。。
「いつか山で」というお決まりのセリフを吐いてしまったが、
できればホントどこかにいきたいな。
爽やかさがたまらないヒトだった。
走っているときにも見かけたが、手作り感あふれる案内板。
ボラの子が作ったんだって。
しかも誰にも言わず捨ててたとかw
こういう人がいるっていうのがなんかいい大会だなって.
そういうのは前回も思えたポイントだったかも。
今回はラストランナーがゴールするまで みんなを応援してみることにした。 .
ラストランナーは会場にある蕎麦屋のスタッフ。
7:00にスタートし、制限時間は17:00。 都合彼は10:00時間を走り、歩いている。
その疲労たるや、走った自分には想像に難くない。
その間続々とゴールテープを切っていく。
ラスト30分を切ってアナウンスが聞こえる。
「ラスト6.5キロと報告がありました!」
「2.5キロですっ!」
「1キロ!もう、すぐそこです!」
会場のボルテージがあがる。 近くのカウベルが一際強く鳴る。
果して元気に帰ってくるのか? 会場のみんなは固唾を飲んで待つ。 .
姿が見えた時、 会場からは今大会一番と言えるくらいの大声援。
まわりのカウベルが鳴り止まない。
主催者の方やスタッフは目に涙をためて 走るランナーを見据える。
店のノボリを持つランナーは しっかりとした足取りでゲートの向こうから こちらへ近づいてくる。
ゲートをくぐる。
ゴールゲート内でランナーをアツイ抱擁。
「おつかれ!ナイスラン!」 「よくやった!」
僕はなにかの感動で涙が出た。
レースで涙が出るなんて夢にも思わなかった。 .
早い人も遅い人も、最後まで残り、 帰ってくるランナーを真剣に、温かく迎え入れ、
惜しみなく賛辞を贈れる人達のいる 素敵な大会に出れて最高だった!
なんかすげぇ。
その感動から15分?20分後?
全てのコーステープを回収し終えたというコースディレクター小山田氏登場。
もちろんカウベルは鳴りやまない。
全てのランナーのレギュレーションチェック。
コースディレクターもランナー?
コースディレクターまでもレギュレーションチェックw
まぁ、携帯充電が怪しくも無事通過www