前々から行きたいと思っていたのが美ヶ原。
2〜3年前くらいだろうか?計画しては天候と休暇とで頓挫し、行く機会にも恵まれなかった。
雪山に関しては歩いたと言えば偶然降られた年末の鈴鹿セブンマウンテンくらいで、あとはSNS等で見かけるのを
羨ましく思っているくらいのもので雪山への憧れも募っていたのもある。
この旅に行く前々日にハイキング仲間に会い、酒を飲む機会にも恵まれ、その際に「行こうとおもっているんだ」なんて
うそぶいてみたら意外とみんなにも好評で、話しているうちに自分の気分もアガってきて行く気になってきた。
その行きたいコースは「美ヶ原〜霧ヶ峰〜八ヶ岳縦走」という意外と長めのコース。
しかもまだバリバリに雪も残っている。
美ヶ原から八ヶ岳まで衣食住を背負って山と山を繋いでいく旅。
想像するだけでワクワクしてくる。
Day0
ぼくは本当に直前までなにもやらない気質なため、いきあたりばったりが多い。
とにかく準備が本当に苦手なのだ。
今回は朝起きても行く気がおさまらないため、これはいこうじゃないかとようやく諸々の準備を始める。
まずは高速バスの予約。平日なので当日でも最終便の夜行は余裕で予約できる。
その次はピッケルすら持っていないのでこれを機に買っておくかと調べまくるがなかなかお目当てのものを置いている店もなく、
ようやく銀座好日山荘で見つかり購入。
ついでに諸々必要なものをいろいろなところへ購入に走る。
その後、22:30発だったかな?
バタバタした足取りでギリギリにバスに駆け込む。。
毎度毎度バスとかそういうものに対する時間マネジメントがいまだに出来ない。。
ホントギリギリで乗り込むことに成功。。。
なんとかバスに乗り込み拠点の松本駅に到着は1:40。
3時間近くバスに乗り到着したのは松本駅。
美ヶ原の登山口へは夏期なら早めにバスも出ているんだろうが、この冬期では早くて10:30。
そのため、ちょっとだけだけど途中まで行くバスがあるため6:30のバスに乗ることにした。
それまでは食料を調達し、寝るだけ。
今回はバタバタ過ぎて全く食料の準備ができなかったので全てがコンビニ調達。
冬期縦走なのでどのくらいになるかわからず一応5泊分の食料になるように調整。
メシだけで7000円越え。。。
しかもメチャクチャ重い。。
たぶん、左上の酒関連でそうなっているものと思われる。。
今回の酒は日本酒とビール4本。
絶対に足りないけどまぁ、これ以上担ぐのもキツすぎるっってのもあるし我慢。
いらない包装紙を捨てまくると右のゴミ袋のような大量のゴミが出る。
これだけでも100gくらいあるんじゃないかって感じ。
それにしても大量の食料だ。。
さて寝るか。って思っても既に4:00まわってるし。
しばらくすると駅のシャッターも開き出して駅員も出てきた。
駅の端っこで少しだけ仮眠していよいよ出発。
ようやく旅感高まってきた。
Day1
さて朝。
朝マック買って、ターミナルからバスに乗る。
ま、20分くらいで降りるんだけど。。
美ヶ原への登山口になる「石切り場」「桜清水コテージオートキャンプ場」まではこの時期歩くしかない。
この登山口まで徒歩3時間。。
途中まではタクシーで行くべきだったかも。。
Day1の行程はこんな感じ。
松本駅〜桜清水オートキャンプ場〜王ヶ鼻〜王ヶ頭〜塩くれ場〜茶臼山
バス停から降りしばらく歩くと住宅街だったのがぶどう園ののどかな風景に変わってくる。
ぶどうの樹ってこんな風になるのね結構幻想的な風景。
ぶどう狩りしてみたい。
さらにいくと通行止めとなっている分岐があり、そこを登っていく。
通行止めは凍結と積雪のためのようだった。
10センチ程度積もっていて、歩きにくいったらない。
9:30頃に到着したのは桜清水コテージオートキャンプ場。
夏は盛り上がりそうなところだった。
この先がようやく登山口。
3時間。。
ここまで長かった。。。
ここからはツボ足で行くと臑まで沈むためスノーシューに履き替える。
このスノーシューは去年の夏にアメリカから通販して送ってもらったものをようやく初導入。
「ルイガノ Course721」思った通り軽いし最高。
いい相棒になりそう。
10:00過ぎにハイク開始。
天候は晴れたり曇ったり。
この先3、4日は天気は安定している模様。
軽く天気予報を見てきただけなので今回の天候安定はありがたい。
いい天気いい天気。
トレイルヘッドから王ヶ鼻までは700mのハイクアップが必要。
標準タイムでは片道2:00程とあるが、通常コースタイムの6〜7割程度で歩いているため
なんか調子が出ない。
これが雪山のハイクタイムなんだろうと諦めるが、久しぶりだからかなんだか調子が出ない。
快晴の中歩けるのがとてもうれしい。
にしても、ここまでの傾斜はホント結構きつかった。。
雪山での700mの標高を上げるのはなかなか大変。
13:00頃、ようやく王ヶ鼻に到着。
奥に見えるのが王ヶ頭あたりの電波塔あたりかな。
美しい景色の中の要塞みたいでこの人工的な感じがなんだかな。。
ちょっとどうなんだろね。
素敵な細道。
やっぱり要塞感強い。
ジブリアニメなんかにも出てきそうだw
14:00頃王ヶ頭ホテルに到着。
とにかくなんかお昼御飯でも食べさせてもらおう。
と、思ったら14:00で昼は終了とのこと。。
そこをなんとかというと、カレーくらいなら出せるよとのことで助かった。
朝マックくらいしか食べていないのでお腹はぺこぺこ。
自分しか登山客もいないため、自分で灯りをつけてシックな木の部屋で食べる。
カレー食べながら、この旅はお昼はちょいちょい小屋で食べるのはいいのかも知れないというようなことを考えていた。
美味さ、沁みた。
お昼を食べて歩きたかった場所を歩く。
ここから目指すのは茶臼山。
いやぁ、何も遮らない広大な雪の牧場感だねぇ。。
素晴らしい。
ちらちらと雪がチラつく。
ホテルの滞在者の方がスノーシュー遊びをしている。
ところどころ膝まで沈むところもあるけどある程度歩くことができる。
トレイルが全然見えないためコンパスを持って方向を定めて行く。
このコンパスはなかなか良い。「La shin」
美ヶ原では雪のせいで1時間に1.5〜2.0キロ程度しか移動できない。なかなかもどかしい。
夏に走る予定にしている分水嶺トレイルの先はここまでくることができるのか。
いつか分水嶺トレイルを東京まで歩く旅をしてみたいな。
茶臼山はあの2つのテラスの少し先。
なかなか良さそうなフラットスペースだったのでよっぽどあの2つのテラスのうちどちらかで寝ることにしようかと考えていたが、
もう少し歩くことにしてようやく茶臼山へ到着。
山頂からの眺めはすこぶる良い。
これから歩く予定の蓼科、八ヶ岳などが良く見える。
17:00過ぎ
こんな時期に人が来るはずもないので山頂から少し下ったところへお気に入りのLocusgear Khufuを張る。
久しぶりに雪面に張ったので意外と手こずったかも。
テントを張ってしまうとやることもないのでかついできたビールとつまみで宴会はじめ。
久々のハイキングでなかなか思うように歩くことができなかったのが少しストレスも溜まったけど、
ま、それも自分の実力ってことで。。
それにしてもこのおでんはめちゃくちゃ重かった。。
その分1日目に食べてしまうことで明日からは軽くなるでしょ。
やっぱり冬のハイクでの汁物料理は沁みるね。
美味かった。