SNS上で時々名古屋方面の方が行かれている「鈴鹿」というワードが2,3年前から気になっていた。
自分の実家は三重県なのだがそういえば近くにあったなと頭の片隅で考えていた。
そして、よくよく調べてみたら自分の実家からすぐのところに鈴鹿山脈が横たわっているではないか。。。
もっと早く調べれば良かった。
実家にいた頃(高校まで)は行動が自転車だったのもあって行動範囲も狭く、興味も山にはなかった。
今の様にスマホなんかもなくて地理を調べることすらしなかった。
こんなに近くに山があったとは。。。
今年の年末に、実家へ帰るタイミングで、天気も良ければ歩いてみようと考えていた。
1日目。
椿大神社〜入道ヶ岳〜水沢岳
27日の夜行バスに乗り、28日のAM6:00に四日市到着。
四日市に来たのは、今回のトレイルヘッドの椿大神社までのバスに乗る為。
四日市駅で降りたのなんて10年以上前だ。。
結構感慨深い。。
駅前には人もおらず、開いている店や、ファミレスなんかもなくて見つけたネットカフェに潜入。
490円で朝ごはんとベンチ付き。
悪くないね。
朝がやってきた。
コンビニで3日分の食料と酒を買い込んでトレイルヘッド行きのバスに乗った。
8:20のバスに乗り、9:00過ぎには椿大神社に到着。
バスを降りると、意外に寒くちょっと予想と違った。。
空からは雪がちらついてた。。
気温は2〜3度くらいかな?
寒いときの為にグランドシートを腰巻き出来るように改造してあったので
とりあえずルンペンスタイルでハイクアップ。
しばらく歩くと、すぐに雪道に変わる。。
前日までヤマレコやヤマ天なんかで状況予測して、「雪はない」と結論つけてきたのに、
いきなりのこの感じ。。。
だいぶ装備に不備有りw
救いは防水ソックスのシールスキンズと簡易スパイクのグリベルのスパイダーを持ってきていたこと。
スパイダーなんて相当昔にしか使っていない代物。
片方はぶっ壊れてた。。
入道ヶ岳は急登を登った後、井戸谷を上がって行く。
他ルートもあるみたいだけどね。
水はこの谷で汲んで上がっていけるので用意して行く必要はない。
飲み水と念のためで1.5ℓ程。
森を抜けると笹薮を上がって行く。
雲の足は早いが空の蒼がとても綺麗。
振り返るとこの景色。
標高200mの椿大神社から標高900mの入道ヶ岳まで700mもあがっているから当然。
伊勢湾を一望できるこの景色はいいね。
街と山が近いというのはとてもいい。
12:00くらいには入道ヶ岳の鳥居に到着。
椿大神社(つばきおおかみやしろ)の御神体はこの入道ヶ岳なんだという。
山自体が御神体というのはなんとも日本らしい考え。
山頂に鳥居があって少し引き締まった気にもなる。
というより、頂上では爆風が吹いていて長々といられるような状況ではない。。
さっさと退陣。
山頂の爆風に辟易として次の山へ向けて森の中へ逃げ込む。
ここは重ね岩とかいうところ?
ま、スルーして先へ進む。
入道ヶ岳を越えるとイワクラ尾根を歩くのだが、完全に雪道になってた。
深さ15センチ程かな。。
尾根からはココまで歩いてきた山々とコレから歩く山を見ることができる。
振り返ると自分の足あとしかない感じが結構好き。
気持ちのいい樹林帯を交えてテクテク歩いて行く。
14:30を過ぎて、雪であんまり歩くことも出来なかったけど、
初日ということで疲れもあってこの辺りでビバークしよーかとポイントを探しはじめた。
地形図をみると鎌尾根に入るとアップダウンが激しくて、寝れそうな場所が見当たらない気がしてた。
いろいろと探しているとぱっと目の前が開けた場所、水沢岳の頂点が平らで良さそう。
風もそんなに強くなさそうだし。
何より、初日に伊勢湾を一望しながらビール飲めるなんて良さそうじゃないか。
夜中風が吹いたら最悪になりそうだけど。。
経験上、ペグが抜けなけりゃある程度の風には耐えられることは知っていたし。
今回のビールのラインナップは安定の青鬼。
一日二本まで!
コレに加えて鬼殺し×2本。
十分酔えそうだw
15:00にテントを張っているので、寒くてちっちゃめのカップ麺。
これでようやく体もあったまった。
夜は米を炊いてレトルトカレー。
ビールも入ってかなりイイカンジ。
美しい夕陽が落ちていく。
風も止み、とても静かな夕方だった。