5日目。
とても楽しみにしていた裏銀座を歩く。
この日も長丁だったけど、裏銀座は最高のコースだった!!
Day1(■)
Day2(■)
Day3(■)
Day4(■)
Day5(■)
Day6(■)
Day7(■)
SectionA(八方尾根~親不知)(■)
SectionB(八方尾根~上高地)(■)
5日目のルートは、
烏帽子小屋(テン場)~三ツ岳~野口五郎岳~真砂岳~水晶小屋~ワリモ岳~鷲羽岳~三俣蓮華岳~双六小屋(テン場)
前日、しっかりとウンをつけたので今日はいいハイクが出来るだろう。w
隣の男性は今日下山らしく、時計も携帯の電池も忘れたというので
「2:00に起きてたら起こしますよ」という、絶対に守れなそうな約束をして朝を迎えたのだが、
やっぱり4:00に起きた。
朝方にばさばさやってたから起きれたのだろう。
テントは跡形もなくなってた。ごめんなさいね~~。
朝飯を軽く食べていつもの出発の準備をしたあとは、取りあえず小屋に向かった。
小屋のスタッフさんは朝の準備のため忙しそうにしていたが、
タイミングを見計らってもう一度昨日の事件に対する感謝を伝えて5:30頃に出発した。
僕の歩く北アルプスは5日連続で晴れ模様だ。
機嫌良く歩ける。
三ツ岳へ向かうが、烏帽子小屋を出て30分もしないうちに極上トレイルに出会う。
インスタのフォロワさんが「海底みたい」と評してくれたが、
確かに海底の様な感じにも見える。
とても気持ちのよい極上トレイルだ。
昨日のハイクのつらさは既に忘れてしまっている。
水には気を付けましょう。。
ここで出会ったハイカーさんにベタなpicを撮ってもらってご機嫌で先へ進んでいく。
5日目ともなると、以前とは違い槍ヶ岳がとても近くに感じることができる。
明日にはあそこへ行けているはず。
とても興奮する。
1時間歩いてもこんな感じの極上トレイル。
そして、朝7:00には誰とも会うことはない。
奥にそびえているあの形は富士山か?
山梨・静岡まで見渡せるなんてうれしいね。
このpicは結構気に入っている。
なんか、ハイカーっぽくて。
こんな遊びをしつつ野口五郎岳へ向かう。
野口五郎小屋には7:30頃に到着。
コースタイム3時間のところを2時間なので、まぁまぁペース。
たまに確認しておかないとこんな極上トレイルではダラダラとしてしまう。
小屋には一度入ってみたがお客さんは既に誰もおらず、オヤジさんと暗い空間しか見れなかった。
古くからある小屋だけあって、重厚な雰囲気は感じることができた。
このルートは常に視界に槍ヶ岳が入ってくるため、
直近の目標地点は当然野口五郎岳なんだけど、
意気込みとしては自然と「槍ヶ岳へ!」となってしまう。
やっぱりかっこいいもんね。
8:00前には野口五郎岳に到着する。
この辺りはホント、どこまで行っても続く様なトレイルが続く。
たまに、何故か巨岩が出てきてトレイルの行く手を阻まれてしまうこともある。
野口五郎岳のあたりから右手には常に五郎池を視界に入れて歩くことになる。
このあたりの紅葉はかなりヤバかった。
まだまだ足りないんだとは思うけど、
これがあと2,3週間後なら強烈な紅葉になるんだろう。
いつかそのベストタイミングに出会えれば最高なハイキング体験になると思う。
とうとう近づいてきた槍ヶ岳。
「明日登るからちょっと待ってて。」そんな気分がずっと続く
北アルプスの紅葉はマクロ視点で見ることが多いけど、
ミクロの視点で見るとこんな感じ。
これが点点としていて、赤い絨毯が所々敷かれる様な感じで
この赤が個性的で不思議な色をもっていた。
奥には槍ヶ岳きっちりと写りこむ。
湯股温泉へと下りることができる竹村新道分岐を越えてしまうと
東沢乗越にいるお地蔵様に出会う。
こういうものを見ると、誰かがココまできっと運んできたんだよなーと思ってしまう。
ザックだけでも重いのに、石を担ぐって凄いことだ。
旅の安全を願って手を合わせる。
それにしても、そろそろ風呂にも入りたい。
のんびりと温泉に入りに下りるってルートも悪くなさそうだ。
今度こちら方面に来るときはそういう温泉をつなぎながら歩くというプランも悪くなさそう。
眼下にお地蔵様を見つつ竹村新道分岐を振り返る。
温泉かぁ〜〜。
先を見れば水晶小屋だ。
水晶岳へのトレイルは極上トレイルばかりではない、
こんな荒々しいトレイルもたまに混じってくる。
10:00過ぎに水晶小屋に到着する。
ここで初めて?ULザックを背負った青年に出会った。
すると、「インスタでフォローしてます」と声をかけてくれた。
実は僕もフォローしている人だった。
パタの赤バギーズでいつも同じ格好をしているからわかったのかな?
そこは聞かなかったけど、新しい出会いがあってかなり嬉しかった。
水晶小屋で水を購入しようとしたら
500円/0.5ℓと、過去最高ハイスコアだったため躊躇していると、
少し歩けば水場があるよとのこと。
とてもいい感じの小屋番さんだった。
水晶小屋は、土間部分を増築したもので天井部分は天窓みたいになっていてとても明るい。
こういう空間は好きだなーと思っていた。
30分程休憩し、まずは水をゲットしにいく。
水晶岳からワリモ岳、鷲羽岳の稜線は、この5日でナンバーワンかもしれない。
なんて素敵な稜線だろう。
「ホゥッホゥッ〜〜」とバカのように叫んでしまった。
でもそうなってしまうくらいに素敵トレイルだったのだ。
極上トレイルっていうのは絶対にここのことだ。
「裏銀座」なんてシャレた名前がつくのもうなずける。
ワリモ北分岐を右に折れて岩苔乗越の方稿へ少し行くと、
「水場マデ10分」(だったと思う)という看板に出会える。
そこのハイマツ帯にザックを軽く隠しつつ、ボトルのみで水場へ下りていく。
10分程度下に降りていくと、突然左手に細い小川が。
前回と同じようにSawyer miniで直のみ。もちろんボトルにも満タンに入れる。
この水場は船窪のテン場とは違ってかなり安全な幅50センチくらいの小川だった。
でもチト下りていくのは面倒だったけど。
水はワリモ分岐の地下あたりから流れてきているようで不思議な小川だった。
水は直のみでもいけるくらいきれいだった。
水も満タンにゲットしたし戻ろうと岩苔乗越にきたが、
ぼーっとしていたのかここで先ほど来た道のワリモ北分岐ではなく逆方向へ進んでしまった。
あとからみたら標識もばっちりかいてあったのに。。。
つまり祖父江岳へ向かってしまったのだ。
このタイムロスがあとあとかなり痛かった。。
40分以上ははロスしたと思う。
意外と気持ちの良いハイクではあったけど。。。
気を取り直してワリモ岳・鷲羽岳方面へ向かう。
12:00過ぎにワリモ岳到着。
ワリモ岳は巨岩の連なるピークでかなり歩きづらかったが
その巨岩に座ってこれから歩くトレイルを眺めるのはなかなかオツなものだった。
ずっと来たかった鷲羽岳。
そこをこれから歩くわくわく感。
鷲羽岳へのトレイルは微妙に辛い傾斜となっていて、
体力を結構消耗していたようでウキウキできるようなトレイルではなかった。
やっぱし見るのがよいのかも。
でもピークが近づいてくるウキウキ感は常にあった。
13:00頃にピークに出ると、
近くの三俣山荘からの宿泊客が結構たくさんいてちょっと落ち着かなかった。
やはりピークは人がいない方がいい。
できればハイク中も。
そう考えると早朝のハイクが最高というのは納得できる。
この坂を下ればその先には三俣山荘に出れる。
そこで何かお昼を食べて休憩しようと考えていた。
すると、後ろの方の宿泊客の方の話に聞き耳立てると、
「三俣山荘にはこのSWで本当になんにもなくなってしまった」という。
がーん。。
なんということだ。。
なんなら疲れからそのまま三俣山荘のキャンプ場にテントを張ってもいいかとさえ考えていたのに。。
ビールがないなんてことじゃ先へ進むしかない。
サッサと行こ。
三俣山荘への途中で見えてくる鷲羽池。
天気が良過ぎて水が蒸発して池が小さくなっているみたい。
雑誌で見たものより数段小さい。w
その奥には明日登れる予定の槍ヶ岳。
デカくなってきた。
三俣山荘が見えた。
ハイマツの中にある赤い屋根で煙突?から煙が出ている牧歌的な山荘だ。
テント場は見えないけどはあの奥にあるのだろう。
ビールさえあれば今日はココで終わりでもいいかと思っていたのに。。。
すれ違ったソロで来ている女の子ハイカーに双六にビールはあったか聞いてみた。
「ある」とういう。やったね!
そうなったらもう行くしかない。元気出てきた。
お礼におんなじ角度でpicを撮り、ばいばいした。
こう見ると鷲羽岳はやっぱりかっこいい。
13:45頃三俣山荘に到着。
驚いたのは山荘の入り口に蛇口がついており、しかも水が無料ということ。(募金箱はあったと思われる)
この辺りは小川も流れていて、水に困ることはないんだと。
そりゃ最高だ。水を補充して先を急ぐ。
まだ先までは3時間程度かかるはずなので下手したら到着が17:00になる可能性もある。。
三俣山荘のテント場は小川のすぐ横に位置していて水には困らなそう。
でも大雨など増水したときはちょっと離れてないと水が迫ってきそう。
テント場ら辺は鞍部になっているため、ここからまた登りが続く。
三俣山荘からの登りが終わり、とぼとぼ歩いていると三俣峠に出くわす。
ここでルートは三俣蓮華岳、双六岳を歩くことのできる「稜線コース」と、
三俣蓮華カールを横目に歩く「巻道コース」を選択することになる。
かなり疲れ切っているのでもちろん「巻道コース」をセレクトする。
稜線はまた今度違う機会でいいや。
15:30到着。
三俣山荘から2時間で双六山荘までこれた。
いやいや疲れた。
受付をサクッと済ませてテントを張りに行く。
テン場に行くと、
!!!
Khufu tyvecが2張りもある!!
行ってみると片方は先ほど水晶小屋で会ったSさん夫婦。
僕が水場で祖父江岳に向かっている間に先に到着されたみたい。
また会えて良かった。
彼らは夫婦で北アルプス9日間の旅をしているのだという。
すごい。
もう一人は小屋の休憩テーブルで初めて話すことになるのだがOさん。
Oさんはスノボに狂っているというドランカー。
早くビールが飲みたくてテントを張るとすぐに小屋前の休憩所へ。
おでんとビールと柿P。と、手持ちのラスト日本酒。
このあったかいおでんにヤラレタ。
ここでOさんと仲良くなり1時間程話をしていただろうか。
17:00を過ぎると寒くなってきてホットカルピスを追加して一気飲みしたら眠くなりテントへ。