3日目。
爺ヶ岳からの燃えるような朝焼けを見ながら歩ける幸せ。
Day1(■)
Day2(■)
Day3(■)
Day4(■)
Day5(■)
Day6(■)
Day7(■)
SectionA(八方尾根~親不知)(■)
SectionB(八方尾根~上高地)(■)
3日目のルートは、
冷池山荘(テント泊)~爺ヶ岳~種池山荘~岩小屋沢岳~鳴沢岳~スバリ岳~針ノ木小屋(テント泊)
こんな感じ。
激混みのデン場でも比較的寝れた。
周囲の朝ごはんの用意やパッキングする音で目が覚める。
2:30に起床したがまだ早いのと眠気でうつらうつらとする。
昨日の彼女達は3:30に出ると言っていた。
3:00過ぎから食事の準備を始める。
今日はかなりの長丁場になることがわかっていたので早めに起きた。
外はものすごい風だ。
テントに触れてみると久しぶりに室内が結露している。昨日はなかったのに。
タイベックは若干の透湿性をもつと何かで読んだ覚えがある。ホントか?
透湿性能が全く追いつかなかったのだろう。
霧なのか外側も濡れている。濡れ撤収確定。。。
テント同士があまりに近い為まわりでもガサゴソと準備をしている音が聞こえてくる。
既にテントを畳んで出発している人もいる。
4:00過ぎに彼女らを見送り、朝食を食べ終え、
テントをたたみ、トイレに行き、水を補給する。
一連の朝の行事を済ませると、
朝陽が顔を出すか出さないかのうっすら辺りが明るくなる5:00前に出発した。
爺ヶ岳を見やるとうっすらピンク色に染まっている。
歩き出して20分程で太陽が顔を出してくる。
この何色なのかわからない朝の瞬間が最高だ。
燃える様な爺ヶ岳からの朝陽と、
昨日苦労して歩いてきた鹿島槍が赤く染まるのを眺めながら歩みを進める。
縦走のいいのは、昨日歩いた道を翌日以降に今度は眺めることができることかも。
爺ヶ岳で出会ったお母さんと一緒に虹を見た。
「きれいねー」って。
それだけでも嬉しい時間だ。
5:30過ぎ。爺ヶ岳ピークからはとて写真にはおさめられないくらい雲海が広がっていた。
ずっと眺めていたい景色。
反対側をみると鹿島槍ヶ岳が光に照らされてる。
はぁはぁと登った鹿島槍はあんなに遠くか。。
大分来たもんだ。
朝からご機嫌なおじさまとしゃべりながら来たので、
せっかくだからとピークで写真を撮って頂いた。
まずは、遠くにポツンとしている種池山荘まで。
ここへのトレイルは若干足下は石でザレてはいるものの、気持ちのいいトレイルだった。
朝焼けを左手に見ながら爺ヶ岳の北中南峰を歩いていく。
途中、昨日から何度かトレイルで一緒になったおじさんとどこの小屋が一番よかったかなど
たわいもない話をしながら歩くと種池山荘に到着。
種池山荘は扇沢から最も近い山荘なので、かなり人でにぎわっていた。
その中のパーティーはパンケーキを作っていて、
周囲の視線を釘付けにしていた。
山でパンケーキ!!
卵やハムや挟んじゃって羨ましかった。。。
途中、冷池で大混雑キャンプ場の惨劇を見た時には
種池山荘のキャンプ場までいくかと思ったのだけど、疲れきっていたのもあってやめた。
ちょっと覘いてみると、やめて正解だったかも。
せいぜい20張り程度?
朝でもちょっと混んでるなというような状況だったので、快適さは変わらなかったかな。
こういう勘は働くみたい。
7:00過ぎに種池山荘キャンプ場を抜けて、おじさんと別れて岩小屋沢岳、新越小屋を目指す。
このルートはなんかホンワカする里山を歩いているような感覚になる。
まぁ、2000mは超えているが。とたんになんだか里山感。
ちょっとほっこりしながら歩く。
たぶんこれが種池だな。
天気が続いて干上がってしまい、ちっちゃい池だった。。。
写真で見返しても、やっぱりこういう稜線が好きだ。
たまには岩もいいけど、できればずっとこういうとこを歩いていきたい。
ずっと続く様な稜線を歩き続けると9:00前に新越山荘へ到着。
トイレを借りに入ったのだけど、
この小屋はものすごくスタッフの方の接し方がやさしくて気に入った。
なんか、オヤジさんもお母さんも、ほんわり〜とした感じだった。
新越小屋ではやけに太陽が出てきていたので急いで昨日のテントを干し始める。
しばらく休憩にしよう。
そういえば水に溶ける甘酒を持ってきていたのだ。
初導入してみた水に溶ける甘酒。
優しい味がしてなかなか美味かった。
アルコールはたぶんゼロだと思う。
隣でカレー&ビールをやっているにーちゃん達を横目に9:30くらいに出発。
テントは結局半乾きのままだがまぁよしとする。
ここからは赤沢岳、スバリ岳、針ノ木岳と意外に地味な山が続く。
地味ではあるけど、結構細いリッジを歩くことになる。
鳴沢岳、赤沢岳。
頂上へ登ればそれなりに眺望は望めるが、ザレた道と急こう配とで疲れた。
赤沢岳ピークでちょいバテ気味。。
縦走はしんどくなる時もある。。
この辺りから、ピークには必ず右手に黒部湖が見えるようになってくる。
このあたりの山の水はここに流れ込んでいるのだろうな。
山だけでないものが見えると結構テンションが上がる。
スバリ岳、針ノ木岳は針ノ木小屋前のデカイ壁みたいで、
足下は結構な岩だらけでかなり体力を削られた。。
そして、ガスも出ていてほとんど視界もなくなっていたし。
そしてここは携帯の電波がつながるということが判明。
色々とチェックしてみるとメッセージが数件。
誕生日のおめでとうネタでありがたい。元気が出てくる。
この辺りで今日の目的地を七倉から針ノ木へ変更することにした。
ザレ道に少し疲れ、今から向かうには遠すぎた。。
針ノ木岳を経て下る下る。
霧のせいで見晴らしもなくどこまでも続くイメージ。
長い下りが続く。
まだか?まだか?とつぶやきながら角を曲がると、
あった、針ノ木小屋だ。
針ノ木小屋には15:00頃到着。
受付でテントとビールの会計をしてテントを張る場所を探しにいく。
テン場はさっき通ってきた感じだとまだ少し空いてそうだったので助かった。
混んではいるものの、昨日の冷池山荘よりは全然増し。
道には面しているが、一張りだけ張れる場所を見つけた。
大好きな斜面側にテントを建てた。
テントはいつも建てるところには結構こだわるかもしれない。
できればテントをあければ誰かのテントが視界に入らないところにしたい。
小屋に近くとかそういうことは関係ないかな。
谷側の吹上げの風が気になるけどまぁ、よし。
なんとかクフを張り寝袋など用意できたらひと心地つく。ビールがうまい。
今日はごちそうの塩ラーメン。疲れきった体にマジで染みた。
ちなみに、Batchtovez500mlでもちゃんと作れる。
サイコーサイコー。